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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
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2024/05/09 (Thu) 21:15
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2010/01/13 (Wed) 11:14

2006
監督:篠原哲雄
出演者:堤真一、岡本綾、大沢たかお、常盤貴子
上映時間:121分
製作国:日本

重いスーツケースを抱え、いつものように地下鉄の駅に降り立つ長谷部真次(堤真一)。小さな会社の営業マンとして一日歩き回った帰り道だ。地下道を歩きながら、携帯電話のメッセージを確認すると、弟から父親が倒れたというしらせが入っていた。入院がニュースになるほどの巨大な企業を一代で立ち上げた父とは、高校を卒業してから、もう長らく会っていない。真次が、初めて父に強い反発を覚えたのは、まだ中学生だった頃の、まさに今日だった。横暴で威圧的な父とケンカした兄が、家を飛び出し、還らぬ人となったのだ。
過去に想いを馳せながら、地下鉄のホームに続く地下道を歩き始めた真次は、前方を横切る男があの日の兄に見えて、思わずあとを追いかける。
階段を上ると、なんとそこはオリンピック開催に沸き立つ、昭和 39 年の東京。しかも兄を亡くした“運命の日”だった…。突然の出来事が信じられないまま、心は兄を探せと叫んでいた。ようやく兄を見つけだし、その“出来事”が未然に防げたように思えて安堵する真次。
しかし、その後無事現在に帰還した真次は、運命を変えられなかった事を知る。会社の同僚の誰もが彼の不思議な話に耳を傾けない中、恋人の軽部みち子(岡本綾)だけが、驚きながらも信じてくれる。みち子は、家庭を持つ真次に何も望んではいないように思われた。しかし、愛を重ねるにつれて、 2 人には一緒に過ごす時間が唯一安らげるひと時になっていた。
奇妙なタイムスリップは一度きりではなかった。真次は、昭和 21 年に誘われ、混沌とした戦後の闇市で何とか夢を叶えようと懸命に生きる若き日の父、小沼佐吉(大沢たかお)と彼の恋人、お時(常盤貴子)に出逢うのだった。今度の時を超える旅は、なぜかみち子も一緒だった。しかし、真次とみち子が過去に呼ばれたのは、決して偶然ではなかった。2人は、この頃から美しくも儚い運命で結ばれていたのだ…。


この映画のように、過去に戻り、昔の若かりし両親に会ってみたいと思う人は結構いるのではないでしょうか。私もそうです。
観る前は「異人たちとの夏」みたいなのを想像していたのですが、全然違いました。あちらはあちらで大好きですが。

説明過多というか、演出過剰というか、例えば袋の中身をわざと画面に見せるみたいなところがやや目に付きましたが(わからないよりはましですが)、時間の制約もあることでしょうし仕方ないのかもしれません。
総合的には哀愁の漂うよい作品だと思いました。

厳格で冷酷だと思われる真次の父親が何故そんな風になってしまったのか、過去に戻ることで、父親を嫌っていた真次にも理解できるようになるというのが大筋です。
確かに人にはそれぞれいろいろな事情があり、思いがあるわけで、お互いを深く分かり合うためには、もっと会話が必要だったのかもしれません。
そういう私も、考えてみれば両親のことはなにも知らないに等しいです。今度、是非いろいろ話を聞いてみようと思います。

ラスト近くのみち子の行動は、最初衝撃が先行して、「なぜ」ってことしか思いませんでしたが、考えてみると、あれは真次のためではなく、自分がこのままやっていけないからということからでた行動なのかな、なんて思ったりもしました。
「愛する人の幸せのため」ということでの行動ということになっていますが、そうではない気がします。だって真次は偽りの生活を送っていくしかなくなるのだから…。

いろんな点で深く考えさせられる映画でした。
原作は、浅田次郎さんの同名小説ですが、映画では大幅にカットされているそうなので、これも是非読んで、もっと深く考えてみたいです。

内容★★★★★



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2010/01/07 (Thu) 10:54

2007
監督:山崎貴
出演者:吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子、小雪、堀北真希、須賀健太
上映時間:146分

前作から4ヶ月経った昭和34年の春。日本は東京オリンピックの開催が決定し、高度経済成長を迎えようとしていた。未来へ向けて大きく変わろうとしていた日本だが、東京下町の夕日町三丁目でもちょっとずつ変化が起きていた。
相変わらず売れない小説を書いている茶川竜之介(吉岡秀隆)は、淳之介少年(須賀健太)と共に暮らしていたが、黙ってふたりの前から姿を消してしまったヒロミ(小雪)への想いを断ち切れないでいた。そこへ川渕(小日向文世)がふたたび淳之介を引き取りにやってくる。川渕は淳之介に対する茶川の真剣な想いを知り一端は引き返すことにするが、茶川が淳之介と暮らす条件として、まともな生活が出来るようにきちんと証明することを約束させられる。
一方、商売も軌道に乗り、六子(堀北真希)も一人前に仕事をこなせるようになった鈴木オート(堤真一)の家では、事業に失敗した親戚の娘の美加(小池彩夢)をしばらく預かることになる。お嬢様育ちの美加はお手伝いさんのいない生活に戸惑い、なかなか鈴木家の人たちと打ち解けられないでいた。しかし、早くにお母さんを亡くしている美加は、鈴木家の母・トモエ(薬師丸ひろ子)の大らかな人柄と町の人たちの愛を前に、徐々に心を開いていく。
六子は集団就職で一緒に上京してきた幼馴染の武雄(浅利陽介)と偶然再会し、恋の予感を感じる。恋といえば、鈴木オートの一人息子・一平(小清水一揮)も新しく家族の一員となった美加を意識しているようだ。
そのころ、ヒロミは父親の借金返済のためにゴールデン座で踊り子として働いていた。ヒロミの噂を聞きつけた鈴木オートの仲間たちは、煮え切らない茶川を無理やりゴールデン座に連れて行き、彼女に合わせようとする。しかし、ふたりがそこで見たのは、大阪の金持ち旦那に求婚されているヒロミの姿だった。すっかり落胆する茶川……。そんな茶川のもとに、ふたたび川渕が現れる。淳之介が値上がりした米代を支払うために小学校の給食を我慢していたことを聞きつけたのだ。今度こそ淳之介を連れて帰るという川渕。崖っぷちに立たされた茶川は、川渕に淳之介を養っていけることを証明するため、そして立派に作家となってヒロミを迎えに行くために、諦めていた“芥川賞受賞”の夢を再燃させ、再び純文学の執筆を開始する。夕日三丁目の面々は茶川の夢を応援するため、一丸となって協力をする。
やがて、茶川が芥川賞候補に選出されたという朗報が入り、町は興奮に沸く。
しかし、そのころ六子は武雄と怪しい男が話している現場を偶然目撃してしまう。その男はどこかで見た顔だった。これは一体……?
はたして茶川は芥川賞を受賞するのか? ヒロミは戻ってくるのか? 淳之介と暮らすことができるのか? 六子と武雄、一平と美加の恋は? 
三丁目の人々にはどんな未来が待っているのか――?


キャストも雰囲気もそのままに、まさにその後が描かれています。
1作目でファンになった人には、これほどうれしい作りかたはないですよね。私もそうです。
お金では買えない、ささやかな幸せがいっぱい詰まった映画です。
ずっと彼らを観ていたいので、ストーリーは多少妥協しますから、是非続編を作って欲しいです。
絶妙のタイミングでかかるテーマ曲も堪りません。

追われる毎日ですが、こうやって家族でゆっくり夕焼けを眺めて、幸せを噛みしめるのも大事だなって思います。なんとか時間を作らなきゃ。

内容★★★★★




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2009/12/31 (Thu) 11:34

2005
監督:山崎貴
出演者:吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子、小雪、堀北真希、三浦友和
上映時間:133分

携帯もパソコンもTVもなかったのにどうしてあんなに楽しかったのだろう…。
昭和33年、東京タワーが完成するこの年、東京下町の夕日町三丁目には、人情味あふれる住民たちがにぎやかに暮らしていた。そんなある日のこと、鈴木則文(堤 真一)と妻・トモエ(薬師丸ひろ子)、息子・一平が暮らす自動車修理工場・鈴木オートに、集団就職で上京した六子(堀北真希)がやって来た。ところが、立派な会社を期待していたらしい六子はどこか、がっかりした様子……。一方、何かと則文と反発しあう駄菓子屋の店主で、しがない小説家の茶川竜之介(吉岡秀隆)。一杯飲み屋のおかみ・ヒロミ(小雪)に恋心を抱く茶川は、ひょんなことから、彼女の元に連れられてきた身寄りのない少年・淳之介の世話をすることに……。さて、六子が加わった鈴木家には何が起こるのか?さらに茶川と淳之介の奇妙な同居生活の行方は? 夕日町三丁目の人々には、どんな未来が待っているのか?


何か懐かしい時代…といっても私が生まれるよりも前の時代ですが…。
なんていうか、人と人との触れ合いって素晴らしいんだなぁって再認識させてくれる映画でした。
これでもかというくらい、感動もしくは心暖まる細かいエピソードの連続で2時間超えの映画のはずが、あっという間に観終わってしまいます。
物もなく生活も苦しいはずなのに、現在の物の有り余っている時代より、人々は楽しそうで、活気に溢れている様に見えます。
そうやって考えてみると、人に幸せって、人に大切なものって本当はなんなんだろうと思ってしまいます。

まさに日本人のための映画。
これは何度観ても面白いでしょう。(私も実は2回目)
邦画の最高峰といってもいいのではないでしょうか。
続編も今年中に観たかった…。

原作の漫画・西岸良平「夕焼けの詩―三丁目の夕日」もとても気になります。

内容★★★★★









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2009/12/29 (Tue) 10:36

2007
監督:山下敦弘
出演者:夏帆、岡田将生、柳英里沙、藤村聖子、夏川結衣、佐藤浩市
英題:A Gentle Breeze in the Village
上映時間 121分

かわいくて面倒見のいい中学2年生の女の子・右田そよが暮らす村は、何もないけど人々の温かさが感じられる土地。そよが通う学校は小中学校合わせても、全校生徒がたった6人の分校だ。生徒たちは、年齢は違ってもみんなが家族のよう。そんな平和で穏やかだった学校に、ある日、東京からカッコいい男の子・大沢広海が転入してくる。そよにとっては初めての同級生とあって期待に胸を膨らませるが、都会育ちでとっつきづらい大沢の、マイペースで遠慮のない言動に驚いてしまう。
夏になり、子供たちはそろって海水浴へと出かけた。海への近道を避けるそよたちと反対に、大沢だけが近道であるもう片方の道へ進む。その近道は地元では有名な心霊スポットの“橋”があったのだ。そこで起きたちょっとした事件で大沢に助けられ、さらに彼が昔から近所に住んでいる “田浦のじっちゃんの孫”と知ると、次第に大沢に対して親しみを覚えるそよ。だが、なぜかそよの父・一将は、彼との付き合いに激しく反対する。どうやら、そよの父と大沢の母・美都子は、過去に「何か」あったようだ……。
大沢との初めてのキス、秋祭り、バレンタインデー、東京への修学旅行、そして高校受験。大沢やみんなと歩いた通学路、机を並べて過ごした教室――。中学卒業が近づくにつれ、そよと大沢は……。


タイムリーで読んでいた、くらもちふさこさんの同名漫画が原作です。
当時、まさか映画になるとは夢にも思っていませんでした。
等身大の描写がとても好きで、本当にほのぼのしていていい感じの漫画でした。
少し記憶は薄れていて確かではないけれど、原作の良さを殺さず、うまく仕上がっていると思いました。
雰囲気もそのままに、細やかなエピソードが丁寧に取り上げられています。
純粋で汚れがなく、素朴で可愛くて、そんな生徒たちの生活が描かれています。
方言のイントネーションも心地よく、その点が表現できる分、映画のほうが勝ちかも知れませんね。
でも、そよのお父さんと大沢君のお母さんのエピソードは中途半端になってしまっている気がします。この点が気になる場合、原作を読んで補填しましょう。
どうしよう、漫画読み返したくなってしまいました。

大沢君のイメージは若干違う気がするけれど、まあこれはこれで。

内容★★★★




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2009/12/24 (Thu) 10:56

2009
監督:中村義洋
出演者:竹内結子、阿部寛、堺雅人、羽田美智子、山本太郎、高嶋政伸
上映時間:123分

「チーム・バチスタ事件」を解決に導いた(と思われている)東城大学付属病院の窓際医師・不定愁訴外来の田口公子(竹内結子)は、院内における諸問題を扱う倫理委員会の委員長に図らずも任命された。
そんな彼女の元に、一通の告発文書が届く。その内容は『救命救急の速水晃一センター長(堺 雅人)は医療メーカーと癒着している。看護師長は共犯だ』という衝撃的なものだった。
時を同じくして、告発された医療メーカーの支店長が院内で自殺する、という事件が起こる。またもや高階院長(國村 隼)から病院内を密に探るように命を受ける田口。
そこに骨折をした厚生労働省の切れ者役人・白鳥圭輔(阿部 寛)が運び込まれ、二人は嬉しくもない再会を果たす。実は白鳥の元にも同様の告発文書が届いていた…
―田口先生、今回も仕方なく、あなたを助けることになりました。―
救命救急の速水センター長は“ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)”の異名を持つ男。切れ者だが、冷徹で非情な速水にはよからぬ噂も多かった。彼が主張するドクターヘリの導入も、それが何かしら彼の利益になるからだと陰口をたたく者もいるくらいだ。
「支店長は自殺ではなく殺人だ!そして速水は告発通り収賄をしている!」そう口走る白鳥の言葉に田口は首を捻りながら、凸凹コンビの珍妙な捜査が始まる。
徐々に明らかになる院内の複雑な人間関係、速水のある秘めたる思い…。
“ジェネラル・ルージュ”の背後に隠された驚きの事実とは…?


いやあ、面白かったですねぇ。予想以上でした。
私は原作も読んでいなければ、この映画の前作に当たる「チーム・バチスタの栄光」も観ていません。お恥ずかしながら。
それでも十二分に楽しめました。登場人物がわからないなどということも一切ありませんでした。こういう「前作を見なくても」的なつくりは好感が持てますね。

最近の複雑化する病院の仕組みなどもわかり、大変勉強になりました。
同じ病院内でも、各科がまるで競合店みたいで大変なんですね。
医者は患者以外のことも考えなくてはいけないのですね。そうでないと、その科の廃止の可能性さえも出てくるとは…。
理想の医療なんてものが、遥に遠い現実を突きつけられた気がします。

田口・白鳥シリーズとなっていますが、私は今回の主演は堺雅人さんだと思います。そしてその迫真の演技には息を呑みました。素晴らしいですね。
他の方々も素晴らしい演技で、それだけでも見ごたえがあります。
演出は多少過剰かな(例えば、ヘリが一斉に飛んでいる場面とか)と思う場面もありましたが、素晴らしい映画であることは間違いないと思います。

余談ですが、最後の方で少しだけ登場する玉山鉄二さん、佐野史郎さんなどは、おそらく前作に出ていたんだなと、観ていなくてもピンときました。

原作は元々「ナイチンゲールの沈黙」の中のお話だったようで、長すぎるという編集部の意向から2作に分離したそうです。
なので、この「ジェネラル・ルージュの凱旋」と同時進行している「ナイチンゲールの沈黙」がとっても気になります。
この作者・海堂尊さんによる「田口・白鳥シリーズ」は現時点では、
チーム・バチスタの栄光
ナイチンゲールの沈黙
ジェネラル・ルージュの凱旋
イノセント・ゲリラの祝福
と4作あるそうです。是非読破したいところです。
映画とドラマの「バチスタ」も気になるし、とにかく時間が欲しいですね。

内容★★★★★










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