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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
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2024/04/27 (Sat) 16:55
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2011/01/18 (Tue) 19:51

中央公論新社
2010年11月

冬のある日、歌舞伎町の片隅で町会長の高山が死体で発見された。死因は急性心不全。事件性はないはずだった。だが、これを境に、この街の日常はなにかがずれ始めた。それに気づき、手探りで真相を追い始めた人間たちが、必ずぶつかる「歌舞伎町セブン」とは何を意味するのか。そして、街を浸食していく暗い狂気の正体とは―。





誉田さんの本は「武士道シリーズ」と「世界でいちばん長い写真」しか読んでいなかったから、結構ハードな展開にびっくりでした。
いかにもな設定は、「仕事人シリーズ」や「ブラックエンジェルズ」の好きだった私にはうれしかったです。
スリルもあってなかなか楽しめたけど、キャラの書き込みが足りなく、わりとあっさりめに感じました。
でもそれはシリーズ化するために温存してあるのかな?なんても思っています。
東警部補は間違いなく、またミサキも関連していると思われる「ジウ」シリーズもそのうち読みたいです。

内容★★★★


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2010/10/17 (Sun) 13:46

光文社
2010年8月

内藤宏伸は中学三年生。去年まで大の仲良しだった洋輔が転校したことで、すっかり塞ぎ込んでいた。やりたいことも、話したい相手もみつからず、すべてがつまらない。写真部にはいちおう籍をおいているけれど、同級生で部長の三好奈々恵に厳しく作品提出を迫られ、けれど、撮りたいものもみつからない。そんなある日、宏伸は、祖父の経営する古道具屋で、一台の奇妙なカメラを見つける。それは、台座が一回転して、三六〇度すべてを一枚の長い写真に納められるという風変わりなものだった。カメラとの出会いをきっかけに、宏伸は「世界で一番長い写真」を撮りたいという思いを抱き始める。でも、それだけの長さ、撮りたいと思える被写体って、なんだろう?!




う~ん。「武士道」シリーズを期待して読むと、ちょっと物足りないかな。
主人公が高校生じゃなく中学生ということからか、心理面とかの踏み込みが足りないというか…。
爽やかではあるのですが。
題材である回転するカメラは大変興味深くはあります。
知らないことを知るといった面では勉強になりました。

内容★★★


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2010/07/26 (Mon) 20:58

文藝春秋
2009年7月

宮本武蔵を心の師と仰ぐ磯山香織と、日舞から剣道に転進した変り種の甲本(西荻)早苗。市民大会での出会い以来、高校で部活をともにし、早苗の転校で福岡と横浜に離れても互いに良きライバルであり続けた二人もついに三年生。最後のインターハイでの決戦を目指して東松学園と福岡南、それぞれの高校で稽古に励むいっぽう、目の前に迫ってくる進路選択の問題にも頭を悩ませる。そんななか、早苗は部活中に怪我を負ってしまう。果たして二人の決戦のゆくえはいかに――。

十八歳。人生の岐路に立たされる年の香織、早苗、そして個性豊かな脇役たちの十八歳の決断の物語が織り込まれているのも読みどころ。高校卒業を前につらい恋の決断を迫られた早苗の姉・緑子。香織を導く桐谷道場の師範・桐谷玄明とその兄の知られざる十八歳の葛藤。福岡南高校剣道部顧問・吉岡先生の高校時代にまつわる“武勇伝”の真相。十八歳の誕生日を前に「自分の剣道」を見つけようと奮闘する二人の後輩・美緒。そんな周囲の人々の「十八歳」に励まされるように自分の進む道を選び取ってゆく、香織と早苗の姿が清々しく胸に迫る。青春エンターテインメント、堂々のクライマックス!





今回も期待を裏切らない面白さです。
また、前回とは少し趣向を変えていて、脇役である桐谷先生、緑子(早苗の姉)、吉岡先生、後輩の田原美緒のサイドストーリーが途中に挿入されていて、武士道ワールドがより深く味わえるようになっています。
いいですね、このシリーズ。
キャラへの愛着がますます深くなってゆきます。
これで終りっぽいですが、是非続きやサイドストーリーが読みたいです。

内容★★★★★


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2010/06/23 (Wed) 16:26

文藝春秋
2008年7月

剣道オタクの磯山香織と日舞から転身した甲本(西荻)早苗も、高校2年生。早苗は香織への思いを断ち切り、父親の転勤について福岡へ。剣道の強豪、福岡南高校に転入したが、強豪ならではの大人数の練習方法に仰天する。その部で最も強く、人柄もよい黒岩怜那。だが早苗は、ルールの範囲内であれば勝つためあらゆる方法を行使する、彼女のスポーツ至上主義に違和感を覚え、あらゆる面で対立。孤立していく。一方の香織は、早苗のいない東松学園に寂しさを覚えながらも、中学からあがってきた後輩、田原美緒の指導に精を出す日々。帰宅途中で、ならずもの高校生に絡まれていた中学時代の同級生、清水を助けたことから、清水になんだかんだとつきまとわれる。
夏のインターハイで再会を果たす早苗と香織。そこで早苗は、黒岩が全中の決勝で香織を破って優勝した相手だったと知る。香織の父親・憲介の職務中の怪我、清水の周囲に漂う不穏な気配……。剣道の魂とは何か。剣道とスポーツとの違いは何か。剣道を暴力に対抗する手段として使えるのか。別々の場所にいながらも、二人は同じように武士道の本質へ迫っていく。前作を凌ぐ、青春エンタメ街道まっしぐらの、圧倒的な面白さ。






「武士道シックスティーン」の続き。
クオリティーは前作とまったく同じで、期待通りの作品に大満足でした。
語りは、香織も早苗も「シックスティーン」のときと同じで(当たり前か)、時々吹き出すほど笑わせてくれますが、中身は少しずつ成長していっているのがわかり、なんとも微笑ましい気持ちです。
今回は特に、早苗の成長ぶりが顕著でしょうか。
「あの人の、磯山さんの剣道には、少なくとも、魂があったわ。乱暴だし、滅茶苦茶な人だったけど、それでも…あの人の剣道には、間違いなく、武士道があったわ。あなたには…その、どっちもない。ただ、勝ちたいだけじゃない。それじゃ、単なる欲じゃない。ほんとは、勝つ意味なんてないんじゃない。あなたのやってるのは、剣道っていう名前の、ただの、ゲームじゃない。そんな剣道…私、大ッ嫌い」

読んでいて気分のいい本です。
後半には、香織・早苗共にそれぞれ、試合以外の対決シーンがあり、盛り上がりもなかなかのものです。
「武士道エイティーン」も面白いに違いないです。

内容★★★★★





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2010/06/05 (Sat) 02:09

文春文庫
2010年2月

日本舞踊をやめ、中学から剣道を始めた西荻早苗。重心を下にした柔らかい動きでみるみる成長するが、楽しさを求め「勝敗」については固執しない性格。一方、三歳から剣道を始め、パワー、スピード、勝負勘のすべてに秀で、勝敗がすべての剣道エリートでしかも武蔵オタク(愛読書は『五輪書』と『武士道』)の磯山香織。深い意味はなく出た中学最後の区民大会個人戦で、香織はなぜか早苗に負けてしまう。そんな二人が高校で一緒になった。
敗れた悔しさを片時も忘れたことのない香織だったが、早苗がそのときの相手だとは気付かない。というのも、早苗の苗字が両親の離婚によって「甲本」から「西荻」に変わっていたため、胴着の垂れ幕の名前が違っていたのだ。部活で香織は先輩を次々と撃破。早苗は香織の無類の強さに驚き、香織は早苗の構えをみて自分を破った相手だと気付く。それ以降、香織は早苗は目の仇にして練習。香織の猛攻と練習態度に辟易した早苗は部活を辞めることを考える。関東大会団体戦を前に香織は早苗の剣道を「チャンバラダンス」と揶揄。口論になった二人だったが、その最中に香織が捻挫。片腕でも試合に出場したのだが……。
全く価値観の違う二人が、剣道を通し深く繋がっていく。一気読みの青春エンターテインメント。





これは傑作。
映画化にコミック化というのも頷けます。
対照的な二人を主人公に据え、人と人がぶつかり合い、影響されていく素晴らしさが見事に描かれていると思いました。
笑えるし、泣けるし、考えさせられるし、と欲張りな小説です。
文もキャラもイキイキしています。
人は一人で生きているわけではない、という当たり前のことを改めて素直に認識させてくれました。
生きていく上で大切なことがいっぱい盛り込まれた本ですね。
続編「武士道セブンティーン」「武士道エイティーン」も、とっても楽しみです。

内容★★★★★









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