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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
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2024/04/27 (Sat) 15:03
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2011/07/28 (Thu) 09:52

文藝春秋
2011年6月

夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。仕事で訪れた湯川も、その宿に滞在することを決めた。翌朝、もう一人の宿泊客が変死体で見つかった。その男は定年退職した元警視庁の刑事だという。彼はなぜ、この美しい海を誇る町にやって来たのか…。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。





人が人を思いやるあまり引き起こされた悲劇。
よかったです。堪能させていただきました。
湯川さん、言動も台詞も恰好いいですね。
私は推理寄りのお話より、こういう人情味溢れたお話の方がやはり好きなようです。
法律がすべてだとは思わないし、こういう解決方法があってもいいと思う。
「容疑者Xの献身」に匹敵するよいお話でした。

内容★★★★★


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2011/06/15 (Wed) 11:37

講談社
2011年3月

ここから夢に羽ばたいていく、はずだった。
誰も信じなくても、自分だけは信じよう。
加賀シリーズ最高傑作

寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった。大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。

帯には、「加賀シリーズ最高傑作」と謳っていることだろうと思います。その看板に偽りなし、と作者からも一言添えておきます。――東野圭吾






安定感ありますね。
やはり面白かったです。
バリバリの推理より、こういう人情味のあるお話の方が私の好みです。
人としてどう生きていくのか、また大人として、子供が間違ったときにどうするべきなのか考えさせられました。

本筋にはあまり関係ないけれど、インターロックの件は、私も工作機械を扱っているので、あまり人事とは思えなかったです。
安全と効率は悩める問題です。
古い機械には、インターロックは付いていませんが…。

内容★★★★


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2011/03/05 (Sat) 14:57

光文社文庫
2011年1月

メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景気に躍っていました。時が経ち、歳を取った今こそ振り返ってみませんか。東野圭吾が多彩な技巧を駆使して描く、あなただったかもしれれない誰かの物語。名作『秘密』の原型となった「さよなら『お父さん』」ほか全8篇収録。






「さよなら『お父さん』」と「二十年目の約束」以外は、時代背景の古さだけでなく、トリックとしても使い古されてしまったような…。
改めて読む価値があるかというとちょっと疑問でした。
「さよなら『お父さん』」は「秘密」の原型だけあって、比べてしまえば簡素で物足りないけれど、ラストではやっぱり号泣。
パブロフの犬になっちゃってるのかもしれませんね、私。

内容★★★


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2011/01/29 (Sat) 16:42

講談社
2009年9月

もう、彼女は語れない。彼が伝える、その優しさを。悲しみを、喜びを。
日本橋の一角でひとり暮らしの女性が絞殺された。着任したての刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。

舞台は、日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの40代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が……」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。







「容疑者Xの献身」や「流星の絆」と同レベルの傑作でした。
この作品は手法も凝っていて、一つの事件を軸に、それに関わる人たちの人情もの短編集みたいになっていて、その短編短編で感動するのはもちろん、伏線も随所に散りばめられ、徐々に真実が浮かび上がってくる仕組みとなっています。
その手法抜きにしても、泣かせてくれるのだから、すごいですね、東野さん。


「捜査もしていますよ、もちろん。でも、刑事の仕事はそれだけじゃない。事件によって心が傷つけられた人がいるのなら、その人だって被害者だ。そういう被害者を救う手だてを探しだすのも、刑事の役目です。」
という台詞に生き様が現れている加賀刑事。
こんな刑事が本当にいたらいいのに…。
そんな加賀さんのシリーズは、
卒業
眠りの森
どちらかが彼女を殺した
悪意
私が彼を殺した
嘘をもうひとつだけ
赤い指
新参者
麒麟の翼
シリーズの半分くらいは読んだような気もするのですが、全然記憶にないです。
この感動を忘れないうちに、シリーズ制覇したいところです。


で、2010年本屋大賞もあと「1Q84」を残すのみ!
でも3冊もあるからなかなか読み出す覚悟が…。

内容★★★★★


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2011/01/26 (Wed) 18:53

幻冬舎
2010年7月

プラチナデータを守るためには、国家権力のすべてが動く――。追う者から追われる者へ。信じられるのは、科学か、自分か。『プラチナデータ』とは何か、そこに隠された陰謀とは。圧倒的な筆力で描かれる衝撃のサイエンスミステリー!!

全ての事件は、DNAが解決する――。犯罪防止のため受刑者や国民のDNA情報の管理が可能となるDNA法案が国会で可決し、警察庁はDNA捜査システムを導入。警察庁特殊解析研究所主任・神楽龍平が操るこのDNA捜査システムは、現場の刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定。検挙率が飛躍的に上がる中、科学捜査を嘲笑うかのような連続殺人事件が発生した。警視庁捜査一課の浅間は、神楽のもとへ訪れ、遺留品のDNA解析を依頼する。事件は、いつものように簡単に解決されるはずだった。だが、DNA解析の結果は『Not Found』。犯人は、この世に存在しないのか?この未解決事件は『NF13』と呼ばれ、神楽や浅間らを翻弄する。時を同じくして、新たな殺人事件が発生。殺されたのは、なんとDNA捜査システムを発明した天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作であり、神楽とは友人の二人だった。「『NF13』について話がある。」そう神楽に言い残し、伝えることのないまま命を失った二人。彼らは、なぜ殺されたのか?神楽に何を伝えたかったのか?後悔と悲しみの中、現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされる。……『RYUHEI KAGURA 適合率99.99%』
追う者から追われる者へ。信じられるのは、科学か、自分か――。浅間の協力のもと、やがて神楽が掴んだ『プラチナデータ』という謎の言葉。そこに隠された陰謀とは。衝撃の事実が待ち受ける渾身のサイエンスミステリー!!





さすが東野さんと思わせる作品でした。
テーマがいいですよね、現実味があって。
DNA法案が通る条件―。これもリアルに感じてしまう。
便利なシステムができればできるほど、弊害もある。どこで折り目をつけていくかですよね。
でも問題なのは、すべては管理する側の手の内ってこと。
「揉消し」なんて、今でさえ聞く話だし、実際何処まで権力者にとってだけ都合のいい社会になっているかなんて、私には計り知れません。
結局暴く人が出てきたとしても、この小説のような結末しかないんでしょうね。
所詮個人では…。

内容★★★★


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