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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
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2024/03/19 (Tue) 19:59
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2010/04/01 (Thu) 14:43

幻冬社
1999年2月

霧の霊峰で一人の少女・久坂優希と二人の少年が起こした聖なる事件。その秘密を抱えたまま別れた三人が、17年後再会した。そして過去を探ろうとする弟の動きと殺人事件の捜査によって優希の平穏な日々は終わりを告げた-。


「家族狩り」の文庫版を読む前に、なんとなく先に読み始めてしまいました。
何と言うか、ドラマとミステリーが高次元で融合していて、とにかく圧倒されっぱなしの小説です。
テーマは相変わらずすごく重いのですが、親と子のありかた、老人介護など、精神面でいろいろ考えさせられるものがあります。
何故今まで手を出さなかったのだろうというくらい夢中になってしまう本です。
優希の父親が何故殺されなければならなかったのか、また、虐待した母親の殺人事件の犯人は?など、謎の面はこの上巻では明かされていません。
優希の家が火事になったところで、この上巻は終わっています。
続きがとても気になるけれど、途中事情があり、他の本を挟まなければならないのが残念です。

ドラマ化の存在も知ってはいたのですが、まだ観ていません。
こちらもかなりの出来らしいので、いつになるかはわかりませんが絶対観ます。(とにかく時間がほしいです。お金もほしいけど)

*「家族狩り」と違い、こちらは文庫化にあたり、大幅な変更はないということなので、単行本を買いました。単行本は2冊だけど、文庫だと5冊にわかれているのがちょっと嫌だったからです。

内容★★★★★



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2009/03/29 (Sun) 19:35

文藝春秋
2008年11月

週刊誌記者・蒔野が北海道で出会った坂築静人は、新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪している男だった。人を信じることが出来ない蒔野は、静人の化けの皮を剥ごうと、彼の身辺を調べ始める。やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの奈義倖世と出会い、2人は行動を共にする。その頃、静人の母・巡子は末期癌を患い、静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた――。


直木賞受賞。
2009年本屋大賞ノミネート作品。
人間の生と死に真正面から向き合った物語だと思いました。
正直、静人の考えを正確には理解できたわけではないけれど、その行動とそれを取り巻く人々の描写が巧みで、引き込まれてしまいました。
相変わらず、この著者のテーマは非常に重く、読むのに1週間かかってしまいました。
すごい感動があるというわけではないけれど、考えさせられる、読んで損のない本だと思います。

内容★★★★


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2009/02/14 (Sat) 10:33

新潮社
2007年10月

東京の静かな住宅街で立て続けに起こる、陰惨な一家連続殺人。現場には裸に剥かれノコギリで体中を抉られた両親、宗教家のような姿勢で喉を掻き切った少年の姿があった。自らも家庭に修羅を抱える刑事・馬見原光毅と、第一発見者となった美術教師・巣藤浚介の人生をも巻き込んで、事件は意外な展開を見せる…。山本周五郎賞受賞の名作が、ファンの熱い期待に応え1995年当時のオリジナルバージョンで登場。


長かったです。550ページ強。
物語は興味深く、ぐいぐい引き込まれていくので一気に読みたかったのですが、なかなか時間がとれず…。
時間を費やした価値のある本でよかったです。

なぜ「オリジナル版」となっているかというと、2004年に全文を書き直した文庫版が存在するからです。
細かい部分や結末が違うとの事で、早速読んでみたいところですが、この文庫版も全5巻とかなりヘビーで時間が取れるかどうか…。
この作者の他の作品も読んでみたいし…。

家族とは何なのかを考えさせられる作品。
家庭内暴力とか、ニュースの世界だけの話だと思っていました(もしくは思い込もうとしていました)が、現に今、教えている生徒の中にもここまではいかなくても少し近い状況にあり、決して人事とは思えなく、この作品は胸に刺さりました。
無関心、すれ違い、うまく伝えられない感情…些細なことで脆く崩れる家族というもの…。
「世間一般にいう理想の家族」というプレッシャーは、確かに私にもないとはいえないようです。
深い作品ですね。
中高生にも読んでもらって是非考えてもらいたいテーマですが、ちょっと残虐すぎる表現が、ちょっと躊躇わせます。

内容★★★★★


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