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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/04/27 (Sat) 20:42
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2011/08/17 (Wed) 11:18

新潮社
2011年6月

ゴールのもっと先にある、何かを俺は掴みたいんだーー『サクリファイス』『エデン』に隠された過去と未来。新たな真実が明かされる、待望のシリーズ最新刊!

他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。ペダルをまわし続ける、俺たち以外にはー。日本・フランス・ポルトガルを走り抜け、瞬間の駆け引きが交錯する。ゴールの先に、スピードの果てに、彼らは何を失い何を得るのか。

老ビプネンの腹の中/スピードの果て/プロトンの中の孤独/レミング/ゴールよりももっと遠く/トウラーダ





このシリーズならではのストイックな雰囲気が大好きです。
作品全体に漂うこの緊張感が堪りません。
それはこの短編集でも十分に味わうことが出来ました。
チカが主人公のエピソードだけでなく、伊庭、石尾、赤城のお話もあり、たっぷり世界に浸ることが出来ました。

内容★★★★


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2011/07/13 (Wed) 16:22

徳間書店
2011年5月

売れないモデルの草間都にとって、愛犬エルはかけがえのない存在だった。一人暮らしの孤独を癒してくれるだけでなく、エルとの生活を綴ったブログが人気を集め、ようやく仕事が入り始めたのだ。だが、ある日エルは死んでしまう。エルの死によって仕事を失うことを恐れた都の前にエルそっくりな犬が現れたとき、思わず都は…。人ゆえの脆さと犬への情愛ゆえに、大きな罪を背負った都を救うのは誰?大藪賞受賞作家が描く、切なくも美しいミステリー。





タイトルの意味がわかったときは、なるほど~、と思いました。
追い込まれた人が少しずつ過ちを犯していって…。
こういう罠は誰の周りにも潜んでいると思います。
取り返しがつく前にやめられるかどうかが鍵になると思います。
都の場合、ぎりぎり取り返しがついた感じですかね。
希望のある終わりと思いつつも、よくよく考えると、振り込め詐欺とかは罪償わなくていいのかな~、ねぇ江口君。

内容★★★★


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2010/12/09 (Thu) 09:49

講談社
2010年9月

大学生の広太は小さな悪意から親友を死なせてしまう。平凡な大学生活から一転、極寒の北京で日本人留学生の鵜野と出会い、広大な中国西部を旅することに…。終着地のウイグル自治区で、広太は生きる意味を見いだせるのか。




序盤、重松清さんの「十字架」テイストを感じていた私は、思わぬ展開に唖然としました。
北京、ウイグル自治区と、運命に翻弄される主人公。
広大な大陸の描写と比べ、人間ってなんて小さな存在なのか。
そして、そんな小さな存在である人間の悩みなんて…。
そんなことを感じながら読んでいました。
普段、どうしても自分の周辺だけで物事を判断しがちですが、やはり世界は広く、自分の基準・常識なんて通用しないことは多々あると思います。
世界を、また日本をもっと知るためには、日本から出ないと駄目なんだなと思いました。今頃その重要性に気づいた私は、かなり後悔しています。
中国の内情の一部を知るという意味でも勉強になりました。中国の民族間の問題はもっと勉強したいと思いました。
タイトルの意味は終盤でわかることになります。

内容★★★★


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2010/07/31 (Sat) 20:16

講談社
2010年5月

美しい少女との目眩く日々。歪んだ愛の代償は?
気鋭の作家・近藤史恵が描く、禁断の長編ゴシック・ミステリー!

施設で育った内気な少年・博人は、進学への援助を得るため、同い年の樋野と陸の孤島にある屋敷で働き始めた。整った容姿の樋野には壮絶な過去が。博人は令嬢の小夜に恋心を抱くが、陰惨な事件で穏やかだった生活は一変する。それは悪意が渦巻く屋敷で始まる、悲劇の序章に過ぎなかった――。

真実はつねに、だれかの傷と繋がっている。もし、触れられて痛む傷を持たない者ならば、それを暴くこともできるかもしれない。――<本文より>




ドラマか映画でありそうな愛憎劇といった感じでしょうか。
舞台は日本なのに、何故だか読んでいる私は、ずっと外国をイメージしていました。孤立しているので、あまり重要ではないですが。
「サクリファイス」や「エデン」もそうだったのですが、近藤史恵さんの文章には透明さと緊張感を感じてしまいます。

詳しくはかけませんが、閉塞した境遇にいた主人公が最後に選んだのは、やはり偽りという閉塞した人生だったと捉えると、感慨深いものがあります。
妖しい雰囲気を堪能できる本でした。

内容★★★★


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2010/06/10 (Thu) 22:00

新潮社
2010年3月

あれから三年――。白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。だが、すぐさま彼は、チームの存亡を掛けた駆け引きに巻き込まれ、外からは見えないプロスポーツの深淵を見る。そしてまた惨劇が……。大藪賞受賞、本屋大賞2位に輝いた傑作の続編が、新たな感動と共に満を持して刊行。






「サクリファイス」の続編。
期待を裏切られず、満足の読後感でした。
主人公は前作での「呪い」を背負ったまま生きているのですが、その内容にはほとんど触れられていないため、「サクリファイス」を読んだかどうかで面白さにかなり開きが出てしまうと思います。
前作同様、いやそれ以上に、あくまでもサポートに回る主人公はあまりにストイックで、読んでいて歯がゆい反面、格好良くもあります。
この人は本当に走ること自体が楽しいんだ、というのがひしひし伝わってくると同時に、本当に好きなことを見つけられたことに羨望の気持ちがあります。
ラストにはやはり仕掛けがあり、ミステリー小説とも呼べないことはないような感じになっています。ドラマ性の方が強いですが。
是非また続きを読みたいです。

内容★★★★



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