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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2017/08/21 (Mon) 17:30
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2011/01/25 (Tue) 17:51

文藝春秋
2010年10月

西新宿の小さな中華料理屋「翡翠飯店」を巡る三代記。祖父母、両親、無職の叔父、孫に加えて、常に誰かしら出入りするゲストハウスさながらの大家族の足元には、大陸帰りの物語が眠っていました。祖父の死で虚脱してしまった気丈な祖母ヤエを伴った満州行が、封印された過去への旅の幕開けとなります。戦争、引揚げ、戦後を生き抜き、半世紀の間ヤエが抱えてきた思いを知った時、私たちが失いつつある美しい何かが頁の向こうに立ち上がってきます。





3代に亘る壮大な物語で、読み応えがありました。
現在と過去が交互に展開され、その切り替わりが絶妙で、長い物語でありながら飽きさせません。
この藤代家には、世間一般に言われるような成功した人はいないと思います。
みんな何かしら愚かなことをやって、無様な姿を見せて、それでも苦しみながらなんとか生きています。
ヤエさんは孫に、後悔したことある?と訊かれ、こう答えます。
「いや、ないよ。だってあんた、もし、なんてないんだよ。後悔したってそれ以外にないんだよ、何も。私がやってきたことがどんなに馬鹿げたことでも、それ以外はなんにもない。無、だよ。だったら損だよ、後悔なんてするだけ損。それしかなかったんだから」
人のせいにするわけではなく、時代のせいにするわけでもなく、自分のしたことから目を逸らさずに生きていく。それが、人としての正しい生き方かもしれませんね。
いろいろ考えさせられる本でした。

内容★★★★


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2010/12/03 (Fri) 17:28

ホーム社
2010年9月

イラストと小説が響かせる、生きるよろこび
松尾たいこのイラストと、それをモチーフに描かれた角田光代の連作短編小説。女性の一生を通して、出会いと別れ、生きるよろこびとせつなさを紡いだ、色彩あふれる書き下ろし競作集。




絵心がないのでたいした感想にはなりませんが、グラデーションのない色の組み合わせで描かれた美しい絵に、動物と話したり、生き霊となったりとファンタジー色の強い女性の一生を描いたお話がマッチした、大人のための絵本といった感じでしょうか。
テーマは勿論、タイトル通り「なくしたもの」。
これを読んでいて、自分のなくしたものたちを思い浮かべました。
多分今思い出せないものもたくさんあるし、そのうちの多数は、示されれば思い出すことが出来るものでしょう。
そのなくしたものがちゃんと残されている場所。それは死後の世界?
もし本当にそうだとしたら、死ぬことも悪くないのかもしれませんね。
でも、その死後を楽しむためにも、生きているうちにたくさんの思い出を作らなければならないことは言うまでもありませんが。
また、ものだけでなく、なくしてしまった情熱や感情、ピュアな気持ちなんかもあるといいな。

内容★★★★


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2010/11/01 (Mon) 21:51

毎日新聞社
2010年7月

幼い頃、毎年サマーキャンプで一緒に過ごしていた7人。
輝く夏の思い出は誰にとっても大切な記憶だった。
しかし、いつしか彼らは疑問を抱くようになる。
「あの集まりはいったい何だったのか?」
別々の人生を歩んでいた彼らに、突如突きつけられた衝撃の事実。
大人たちの〈秘密〉を知った彼らは、自分という森を彷徨い始める――。

親と子、夫婦、家族でいることの意味を根源から問いかける、角田光代の新たな代表作誕生。





重いテーマに、それに見合ったな濃密な、とても考えさせられる本でした。
血よりも育ての親とは、よく聞くし、私もそう思っていました。
でも、当事者たちには、理想だけでは片付けられないない様々な感情が渦巻いているのだと思い知らされました。
特に父親がわからないということが、不安やコンプレックスなどを増幅させてしまっっているようです。
医学の進歩により、生命の誕生までもを司ることができたかに見えますが、人間に感情がある以上、まだまだいろいろな問題点が出てくるのだと思います。
「重力ピエロ」のお父さんみたいにはなかなかなれないのだと思います。

内容★★★★★


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2010/05/27 (Thu) 09:39

中央公論新社
2007年3月

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか--理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。家族という枠組みの意味を探る、著者初めての長篇サスペンス。




2007年 第2回 中央公論文芸賞受賞
2008年本屋大賞6位

NHKでドラマにもなっていたんですね。だからの話題作ですか。
私は、本屋大賞ということで手に取ったわけですが。

大きく分けて2部構成になっていて、
第1部は、不倫した女性が、相手の家族から赤ちゃんを奪い、女手一つで必死に育てていく姿が描かれています。
第2部は、その赤ちゃんが成人してからの様子が描かれています。

ニュースなどで、わが子をわが子とも思わない行動に出る親をよく見かける昨今、希和子の子供に対する愛情は、血の繋がりってなんだろうと思わせるほど献身的なものでした。
誘拐は決してよいことではありませんが、つい希和子を応援して読んでいました、第1部は。
しかし、第2部を読むにつれて、その誘拐事件によって歯車の狂ってしまった家族の様子がわかり、誰が悪いとかそういう簡単な問題ではないのだと思い始めました。
実の母親だって、夫の浮気がなければこんなふうになっていないと思うし…。
いろいろなことが積み重なって、誰もが辛い思いをし、苛立ち、あがいてそれでも不器用に生きていく…。
すべてを失ってしまった希和子でさえ、生きていく…。
本当、人って、人生ってなんなのでしょう…。

内容★★★★★



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