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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/03/19 (Tue) 18:53
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2011/09/20 (Tue) 17:31

双葉社
2011年6月

仕事も、家も、家族までも失った男が旅にでた。最後のパートナーに選んだのは愛犬・ハッピーだった。自由気ままだったはずの「長いさんぽ」、その末にたどりついた場所とは――。日本中が涙した大ヒット作、感動はコミックにとどまらなかった。深い物語性に胸打たれた『カフーを待ちわびて』『キネマの神様』の著者が、小説として心を込めて書き下ろす。望み続けるその先に、きっと希望があると思う。





原作マンガの雰囲気を損なうことなく忠実に再現していてよかったと思います。
「はい、おとうさん」の返事の度に胸が締め付けられるような切ない気持ちになりました。
犬の心が無垢だからこそ感動するのかな、とふと思ったり。

内容★★★★



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2011/08/11 (Thu) 13:40

文藝春秋
2011年6月

妻子ある勤務医が殺害された。不倫関係にあった娘が殺人容疑者となり、逃亡。獣医である父親は、警察より前に娘を捜し出そうと独自に調査を進める。デリヘル嬢の運転手となり、愛猫の病気を突き止め(「男の総決算」)、娘と接触した老歌手の犬の事故に遭遇し(「愚行の旅」)、差出人不明の手紙から道を塞ぐ馬に出会い(「じゃじゃ馬」)、温泉街で少年から傷ついた野鳥を見せられ…(「再出発」)。追跡の旅を続ける獣医の叙情あふれるミステリー。





事件が起こり、ミステリーかと思わせますが、事件後の逃亡中の娘とそれを追う父親が出会う人々との触れ合いが主題と思われます。
事実、事件の詳細は語られず、その行方もわからないまま終わっています。
人と人との出会いの不思議さ、人の温かさが魅力的に描かれていて、いつしか事の真相なんて些細なことに過ぎないと思わせてくれる、今までに出会ったことのない小説でした。

内容★★★★


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2011/08/06 (Sat) 22:05

光文社
2011年6月

「私」は、「月島診療所」という個人医院に看護師として勤めている。月島は、七十過ぎの医師で、十五年前に離婚して妻子は出て行き、医院の二階に一人で住んでいる。「これで終わりですか?」最後の診療が済み、月島先生が口にするいつもの言葉だが、「私」は、何年も聞いてきた言葉なのに「オワリ」という先生の声が特別な響きをともなって耳に居座る。ひと月ほど前に、診療所を閉めると聞かされた。月島先生はゆっくりと診察室を出て行く。「私」は無言で後ろ姿を見送り、先生の背中に影が張り付いていないかを確認する。長年看護師をしてきた「私」は、人の背中に「命が終わる影」を見ることがあるからだ。「私」は、二十七のときから十六年間診療所で働いている。大学病院に勤めていたのがあまりに忙しく、結婚を考え始め、夜勤がなく規則的な勤務ができる職場を求めていた。七年前まで一緒に暮らしていた男がいた。最初の一年でどうしようもない類の男であることは確信したが、その後惰性の数年間だった。月島先生は、本人に、君はジガバチのような男だと言ったことがあった。予め告げられていた閉院の前に、突然月島先生はいなくなった。「私」は先生を捜す。沖縄の離島でやっと再会できた。そこで初めて月島先生の本音を聞かされた。一人で死ぬのが怖いという。──精一杯務めた老医師、その晩年に悔いはあったのか。






テーマ競作小説「死様」の1冊。

「何も持たないまま、大切なものが何もないまま死んでいくのが怖い」と月島先生は言います。
「誰からも相手にされないただの衰えた独りきりの老人になること」が怖いとも言っていました。
まだまだ人生の半分しか生きていない私には考えが及ばないこともあるけれど、この世から消えることそのものよりも、そのときの自分の在り方を恐れているように感じました。
難しいけど、難しいからこそ、ずっと考え続けて行きたいです。

内容★★★★


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2011/08/03 (Wed) 11:50

双葉社
2011年6月

千春はバス事故で友人や教師を失った。一人生き残った罪悪感から引きこもる千春。そんな彼女の姿は同情を呼び、一方では複雑な思いで受け止められる。弟、担任教師、友人の遺族である母親、新聞記者など、千春と関わる6人の視点で綴る連作短編集。現実を真摯に見つめ、再生への兆しを温かく描く。





みんなやり場のない気持ちを抱え、それが時に噴出する。それがリアルに描かれていたと思いました。
新聞記者の言葉にもあったように、やはり誰にでも大なり小なり悪の心はあり、それは他人へと向かい、八つ当たりや理不尽であるとわかっていながらもどうしようもなく…。
人の心って複雑ですね。
そして私は、うかつな言葉がどれだけ人を傷つけるのか、もっと考えなければならないと思う。

内容★★★★


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2011/07/30 (Sat) 10:43

幻冬舎
2011年5月

真っすぐ家に帰って何が悪い。オレたち帰宅部にだって、汗と涙の青春はあるのだ。『サッカーボーイズ』の著者が描く余りものたちの新たな青春小説。





タイトルから想像していたようなお気楽小説ではありませんでした。
学生時代のちょっとほろ苦い感じがでていてよかったと思います。
明確な目標がない点が、いかにも青春っぽくっていい感じでした。
私には、中学時代から将来を決めている人の気持ちの方がわかりません。

内容★★★★


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