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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/03/19 (Tue) 12:00
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2011/07/16 (Sat) 11:01

集英社
2011年6月

定年間近の刑事・香西の心残りは3ヶ月前に時効を迎えた未解決の幼女誘拐殺害事件。
「奴の部屋には殺人の匂いが残っていたのに」…香西には、生物が死んだ場所で<死>の匂いを感知するという特殊な能力があったのだ。定年まであと1ヶ月。すでに主軸から外れている香西は、失踪者・橋爪の足取りを単独捜査中、訪れた最新鋭のゴミ処理施設で思いがけず「あの匂い」を嗅いでしまう。  部屋の主は、すべてを溶かす水――亜臨界水の若き研究者・真崎亮。植物のようなたたずまいのこの青年が、橋爪を殺したのだろうか。真崎を追い始めた香西に、ある日「幼女誘拐殺害事件の犯人を知っている」という女から電話がかかってくる……。
『TOKYO BLACKOUT』『迎撃せよ』の著者が放つ、戦慄と慟哭の長編ミステリー!





普通の刑事モノかと思いきや、中盤から意外な展開を見せてくれます。
真崎を「怪物」と呼ぶ香西こそ、定年してからも執拗に追いかける様は「怪物」以外の何者でもない気がします。自分で自分に正当化する分、より狂気を感じました。
また、いつも最新の知識を紹介してくれる福田和代さん。今回、亜臨界水について学ぶことが出来ました。今ってこんなに発達してるんですね、知りませんでした。

内容★★★★


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2011/06/10 (Fri) 10:44

新潮社
2011年4月

地上50階地下5階、まるで一つの街のような巨大ビル。バベルの塔か、人類の理想郷か?朝9時、警報ベルが鳴り響く。「我々は、ウインドシア六本木をジャックした!」人質は最上階に住むビル会社社長。駆けつけた警察はシステムに阻まれ、容易に突入することができない。じりじりと過ぎる時間の中、17階のオフィスに閉じ込められたビル会社の社員、船津康介は、ある奇策を試みる…。非常用井戸、備蓄食、発電所を備えた都市の要塞。そのセキュリティと防災システムが、人々を外界から遮断していく。





モデルの六本木ヒルズ。
こんな目に遭いたいわけじゃないけど、恥ずかしながら、この本で初めてその存在を知って、行ってみたくなりました。
ラストのどんでん返しを含め、スリルもあり、なかなか楽しめました。
人物にも、珍しく(?)スポットが当たっていて、それもよかったと思います。
犯人の動機には少し疑問。関係ない人たちのPTSDを考えると、最後はちょっとやりすぎかと…。

内容★★★★


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2011/06/09 (Thu) 20:48

角川書店
2011年1月

航空自衛隊岐阜基地から、XASM‐3ミサイル4発を搭載した戦闘機F‐2が盗まれた。緊迫が高まる中、送りつけられてきた犯行予告動画。ミサイル防衛に携わる航空自衛官・安濃将文は戦慄した。俺はこの男を知っている!かつて、俺の上官だった男だ―。日本を、家族を、自分たちの手で守れるのか?決死の攻防に、一人の自衛官が立ち向かう。






メガフロート、F-2、ガメラレーダー、等々。
知らないことが勉強できてよかったです。
場面の切り替わりも多く、展開も速いのは映画みたい。
でも…。
キャラが弱いかな。勿体無い。
掘り下げてないためか、魅力的な人が不在でした。
クライマックスの犯人の行動も、イマイチ納得いかなかったです。不完全燃焼というか。
途中途中は緊迫感があったのに…。
いろいろ言っちゃいましたが、この作家さんのテーマはいつも気になるし、勉強になるし、多分読み続けます。
「現代の兵器は、おおむね抑止力を行使するために準備される。保有していることが力になる。ほとんどは、使われることなく使用期限を迎えて廃棄される」には妙に納得。

内容★★★


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2010/11/29 (Mon) 20:00

徳間書店
2010年9月

新宿の雑踏に色とりどりの風船が浮かび、大音響と共に爆発した!「十二神将」を名乗るテロリストの、それが東京への宣戦布告だった。さらに浅草寺、六本木ヒルズ、新丸ビルを襲った後、突如、犯人は企業へと標的を変えた。「怒れる神々」と称するテロリストの怒りとは何なのか? 神戸で出稼ぎ外国人を束ねる派遣会社社長の惨殺。出稼ぎに来たまま蒸発した従兄弟らを探すペルー国家警察捜査官。東京─神戸を結ぶ闇の謀略ラインとは?




題材の割りに緊迫感はありませんでした。
描写が少ないせい?
キャラの掘り下げも浅いせいか、お話にものめり込めなかったです。
主人公たちもあまり活躍せず、犯人たちも尻すぼみの末路。黒幕はそのままで、全体的に散漫な印象。確かに現実はそんなものかもしれませんけど。
せめて犯人たちの怒りとか狂気でも伝わってくるとよかったと思うのですが。
読みにくいとか、無茶な展開があるわけではなく、よく言えば無味無臭かな。

内容★★★


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2010/06/22 (Tue) 00:39

朝日新聞出版
2010年4月

近々の閣僚入りを確実視されていた国会議員・矢島誠一は、東京地検が彼の家宅捜索を行う当日の朝、謎の自殺を遂げた。真相を探る特捜部特殊直告一班の湯浅と安見は、自殺の数日前から矢島の個人情報が大量にネットに流れ、彼を誹謗する写真や動画が氾濫していた事実に辿り着く。匿名の人間たちによる底知れぬ悪意に不安を覚える二人だったが、やがて彼らにも、犯人による執拗な脅迫が始まる……。





携帯電話にクレジットカードに監視カメラ、Twitter 、mixi…。いろいろなところに個人情報が残されていることに改めて気づかされ、うすら寒いものを感じました。
確かに大掛かりな組織によりすべてを握られてしまえば、個人の情報や行動なんていとも簡単にわかってしまうでしょう。まさに情報化時代です。
そしてもう一つ怖いのは、情報操作。
たとえデマであろうとも、それがスキャンダラスな情報ならば、あっという間に広まり、誹謗中傷の的になってしまいますね。そして、それを止める手立ては殆どない…。
ストーリー的にはオチも含めちょっと読めちゃった感がありますが、便利性ばかりに目が向きがちな情報化時代の弊害を知るうえでは、素晴らしい本だと思います。

内容★★★★


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