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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/05/02 (Thu) 07:49
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2010/10/22 (Fri) 09:45

幻冬舎
2010年7月

ただ、恋、だったのだ。そんな凶暴なものに、誰が抗えるだろう。
植えつけられた罪悪感なら捨てた――。
秘めた願望を実行したら、新しくなった自分を知った。
覚悟を決めた12の恋の行方。
最新連作小説。




「年齢も境遇も性格も違う十二人の女性たち、それぞれの、激しくもせつない恋愛模様を描いた作品集です。」ということですが、これでも連作と呼ぶのかどうか、妙なところが気になっってしまった私でした。

浅く読めばその過激な性描写に、ただの官能小説とも取れてしまうかもしれません。
でも、
「ただ、そうして愛し合う回数が減ってみて、初めてわかったことがある。言葉を介さない軀のやりとりが、男と女のの潤滑油としてどれほど役立っていたかということだ。
ほかの誰にも許さない特別なことを、特別な相手にだけ許す。その行為を通して、相手そのものを許す。セックスには、そういう効用や意味がある。」
とあるように、肉体的にも精神的にも深い内容でもあります。
「読んで、大いに眉をひそめて下さい。」とおっしゃっていますが、確かに受け入れられない部分も…。
みんながみんなこうではないと思いたい自分がいるのも確かでした。
私が甘いのか、「お互いに秘密があるほうがやさしくできる」というのは納得は出来ても、やはりどこかでは否定したい。
お互いに隠し事なく寄り添っていけたらと思うのは、理想でしかないのでしょうか…。
考えさせられる小説でした。

内容★★★★


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2010/09/25 (Sat) 11:23

講談社
2010年8月

物語には生をもたらすキスと、死を招くキスがある。
青春、恋愛、セックス、暴力、家族。みんなカナグリ生きている。
荒々しく吹きすさぶ言葉たちはいつしか紙の上に優しく降り積もり小説となる。

僕の通う中学の女子がバタバタ死に始める。そんな時僕のことを好きだと言ってくる女子が出てきたりする。キスってなんて素敵なんだ! 表題作「イキルキス」他二編を収録!




改行や句読点があまりない、勢いというか、思考そのままをリアルに表現したような文章は、筒井康隆さんを私に思い起こさせます。
まだ2冊目で判断するのはどうかとも思うのですが、舞城王太郎さんの作品は、謎は謎のまま終わらせてしまうのですね。
どうもそこが私的にはもやもや感が残るというか…。

読んでいるときは結構世界に入れるのですが、読み終わった後の満足感とか印象とかがあまりもてないのはなんでなんだろう。

内容★★★


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2010/09/18 (Sat) 11:10

講談社ノベルズ
2010年7月

NEO舞城王太郎 BEGINS!
名前のない「僕」が「僕」を見つけるテロル。
講談社創業100周年記念出版

ある日ある朝、西暁町で、12歳くらいの僕が馬から生まれる。記憶も名前もない。でも名前なんかいらない、と僕は思う。自分が誰だってどうでもいい……のに、正彦が僕を弟にする。それからヒトとしての生活にようやく馴れてきたところに蛇に乗る少女楡が現れ、僕を殺人現場に誘う。冒険が始まる。失踪した父親。地下密室。獣の大革命。そして恋。混乱と騒動の中、僕は暗い森を駆ける駆ける駆け抜けていく。
舞城王太郎が講談社ノベルスに舞い戻り投下する、新しい小説(テロリズム)!






なんだろね。
不思議な感覚のお話でした。
どうなるんだろ、どうなるんだろと思わせる牽引力が文章にありました。
でも、何も解決していないこの終わり方は…。
きっと続編があろのでしょうね。
この先に期待したいです。

内容★★★


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2010/08/31 (Tue) 21:12

筑摩書房
1997年7月

太平洋戦争の激戦地ラバウル。水木二等兵は、その戦闘に一兵卒として送り込まれた。彼は上官に殴られ続ける日々を、それでも楽天的な気持ちで過ごしていた。ある日、部隊は敵の奇襲にあい全滅する。彼は、九死に一生をえるが、片腕を失ってしまう。この強烈な体験が鮮明な時期に描いた絵に、後に文章を添えて完成したのが、この戦記である。終戦直後、ラバウルの原住民と交流しながら、その地で描いた貴重なデッサン二十点もあわせて公開する。
ぼくは「第一線」という感じはぜんぜんしなかった。とにかく毎日面白いのだ。もったいないほど幸福な話だ。終戦後描いた絵物語風の戦記など未発表の絵と書下した戦争と南方の人間味溢れるドキュメント。





まず、漫画ではなかったことが予想外でした。
それと、多数掲載されているイラストが、あの御馴染みのタッチではなく、芸術的で上手いことに驚きました。
そして、悲惨なはずの戦争体験が明るく書かれていることにさらに驚き。
水木さん、ポジティブですね。
こんないやな目にあっても、希望を失わず、その現状を受け止め、陽気にやっていく強さは眩しい限りです。
こういう戦争体験記もありだと思いました。

内容★★★★


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2010/07/30 (Fri) 09:34

講談社
2010年5月

もう会えないなんて言うなよ。
あなたは思い出す。どれだけ小説を求めていたか。
講談社創業100周年記念出版

ようこそ、小暮写眞館へ。著者3年ぶり 現代エンターテインメント
第1話 小暮写眞館
 世の中にはいろいろな人がいるから、いろいろな出来事も起きる。なかには不思議なこともある。
第2話 世界の縁側
 人は語りたがる。秘密を。重荷を。
第3話 カモメの名前
 「電車は人間を乗せるものだ。鉄道は人間と人間を繋ぐものだ。だから鉄道を愛する者は、けっして人間を憎めない」
第4話 鉄路の春
 ――僕はこの人を守らなくちゃいけない。





私にとって宮部みゆきさんの作品はこれが初めてだったりします。いかに読書してなかったか、ですね。
前半のメインとなっている心霊写真とか幽霊云々は、私にはかなり抵抗のある話題であり、ページ数も700を超えているので、読み始めは不安でした。
でも、ホームドラマみたいな面もあり、読んでいて楽しかったです。
読み終わって思うのは、信じる信じないよりも大切なのは、どう思うかってことなんだなと。うまくいえないですけど。

この本を読んでいると、家族とか仲間とか、人と人の触れ合いっていいなぁと思ってしまいます。そんな温かさを感じます。
また、ラスト付近の盛り上がりと、切なく胸締め付けられるエンディングはかなり印象的でした。

内容★★★★


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