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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/04/19 (Fri) 18:56
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2011/08/17 (Wed) 17:09

光文社
2011年6月

七十五歳になる道久礼二郎は、六年前に妻を脳溢血で失った。ただ威張り腐っているだけのダメ亭主だったが、女房は文句を言わずに尽くしてくれた。生前ありがとうの言葉ひとつかけてやれなかったことが悔やまれる日々が続く。いっときは「要介護1」の認定がでるまでに心身は衰弱した。息子夫婦と同居し生活援助を受け、洗顔と入浴と着替えの習慣がつくと、やがて一人で妻の墓参にも出掛けられるようになった。嫁が申し込んで、嫌々ながらも、老人クラブの絵画同好会に入会した。六十代後半が中心で礼二郎は四番目に高齢だった。彼は、六十四歳の岩崎幸子と知り合う。エキゾチックな顔立ちや上品な笑みにも増して、身のこなしの軽やかな華やかな人だった。礼二郎の辛い話を、彼女は親身になって聞いてくれた。二人が親密さを増したころ、内緒で買った携帯電話のメールのやりとりを息子夫婦に見られてしまった。その女性とはどのような関係で、何をしている人かと問い質された。その後、二人の会話が聞こえてしまう。親父名義の土地を生前贈与したほうがいいかと話していた。礼二郎は幸子に、なぜこんな老いぼれの相手をしてくれるのかと訊ねる。「そんな言い方、やめてください」と幸子は言って、彼女は凄まじい過去を語り出した。──制限時間迫る、高齢者の物語が炙り出すのは、究極の恋愛か。





テーマ競作小説「死様」の1冊。(これで3作目)

生きている限り避けることの出来ない老い。
礼二郎にじわじわと押し寄せてくるその老いが、辛くて哀しかったです。
歳をとり、ようやく相手を慮ることが出来るようになったときには身体の自由も利かなくなっていて、記憶も留めておくことができず…。
人間って不合理ですね。
迷惑になることがわかっていても、誰かに看取られて死にたい。そんな本音にはっとさせられました。

内容★★★★


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2011/08/16 (Tue) 11:29

新潮社
2011年6月

ある夜とつぜん電話をかけてきた、同級生と称する男。嘘つきで誠意のかけらもない男だと知りながら、私はその嘘に魅了され、彼に認められることだけを夢見る―。私のすべては、23歳で決まる。そう信じる主人公が、やがて24歳を迎えるまでの、5年間の物語。





人の自尊心とかプライドとか劣等感を上手く利用し思い通りにする向伊のやり方が恐ろしかったです。読んでいて逃げ出したかった。
直接的行動ではなく、じわりじわりと来る当たりまさに「ぬるい毒」。
しかし、私にはよくわからない部分も多々ある小説でした。

内容★★★


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2011/08/12 (Fri) 13:15

角川書店
2011年6月

横浜の高校で、由緒ある建物を取り壊そうと紛争がおきていた。16歳の海と17歳の俊の愛と友情を横糸に、建物の紛争を縦糸に、まっすぐに生きる高校生を描く。映画脚本と脚本ができるまでの記録、イメージボード収録!

企画のための覚書「コクリコ坂から」について 「港の見える丘」(企画・宮崎駿)/登場人物紹介/脚本 コクリコ坂から(宮崎駿/丹羽圭子)/天才の思考過程ー「脚本 コクリコ坂から」ができるまで(丹羽圭子)/『コクリコ坂から』(高橋千鶴・作)/ぼくの少女マンガ体験(宮崎駿)/『コクリコ坂から』映画化にあたって(佐山哲郎)/映画スタッフ・キャスト





脚本だとストーリーはかなりシンプルですね。
大人も子供も楽しめるとなると、やはりこれくらいがいいのでしょうか。
画や雰囲気をかなり大事にしているのだなぁと思いました。
脚本を読んでから映画を観ると、映像ならではの力を実感できそう。

内容★★★


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2011/07/30 (Sat) 11:08

光文社文庫
2011年6月

多香子は、届いた手紙を手にして息を呑んだ。それは、母の親友・郁子が、死の直前に出したものだった。そこには恐るべき告白が!十年も介護した認知症の義母を、自らが手にかけていたというのだ。片時も目を離せない我が侭な義母。何も手を貸さない冷淡な夫とその姉妹たち…。牢獄のような家の中で、何が起こっていたのか!?女性心理を深く抉る傑作ミステリー。





エピローグ含め、ミステリーとしてもかなり楽しめましたが、今後の介護の在り方について考えさせられたのが大きな収穫でした。
作中にもあるように、このような理想的な形は稀かもしれませんが、現在の介護状況の改善のヒントにはなりそうな気がします。
多香子がスカウトされた仕事もやりがいがありそうでとても気になりました。

内容★★★★


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2011/07/05 (Tue) 09:59

双葉社
2011年5月

経営する会社はうまく行かずに社員を解雇、それが元で妻ともうまくいかなくなった男。ふらりと帰った実家で父に励まされ、庭に咲く花に力を分けてもらう――冒頭作「アジサイ」など、救いのある物語を8話。累計30万部突破、大評判の家族シリーズ第4弾!

アジサイ/父の背中で見た花火/せめて一矢/ママ、みーつけた/神様のげんこつ/それでも鳥は空を飛ぶ/蜜柑とこたつ/車輪の空気





家族シリーズということですが、「家族」を描いているということ以外共通点はなく、順番に読まなければいけないわけではないようです。ちなみに私はこれが一冊目。
取り立ててはっとするようなお話があるわけではないですが、様々な家族について丁寧に描かれていると思いました。
こうしてみると、みんなそれぞれ悩みがあるのだということをつくづく実感します。
なんとか一線を踏み越えずに留まっている人はどれだけいるのでしょう。

内容★★★


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