2010/07/30 (Fri) 09:34
講談社
2010年5月
もう会えないなんて言うなよ。
あなたは思い出す。どれだけ小説を求めていたか。
講談社創業100周年記念出版
ようこそ、小暮写眞館へ。著者3年ぶり 現代エンターテインメント
第1話 小暮写眞館
世の中にはいろいろな人がいるから、いろいろな出来事も起きる。なかには不思議なこともある。
第2話 世界の縁側
人は語りたがる。秘密を。重荷を。
第3話 カモメの名前
「電車は人間を乗せるものだ。鉄道は人間と人間を繋ぐものだ。だから鉄道を愛する者は、けっして人間を憎めない」
第4話 鉄路の春
――僕はこの人を守らなくちゃいけない。
私にとって宮部みゆきさんの作品はこれが初めてだったりします。いかに読書してなかったか、ですね。
前半のメインとなっている心霊写真とか幽霊云々は、私にはかなり抵抗のある話題であり、ページ数も700を超えているので、読み始めは不安でした。
でも、ホームドラマみたいな面もあり、読んでいて楽しかったです。
読み終わって思うのは、信じる信じないよりも大切なのは、どう思うかってことなんだなと。うまくいえないですけど。
この本を読んでいると、家族とか仲間とか、人と人の触れ合いっていいなぁと思ってしまいます。そんな温かさを感じます。
また、ラスト付近の盛り上がりと、切なく胸締め付けられるエンディングはかなり印象的でした。
内容★★★★
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