2010/09/25 (Sat) 11:23
講談社
2010年8月
物語には生をもたらすキスと、死を招くキスがある。
青春、恋愛、セックス、暴力、家族。みんなカナグリ生きている。
荒々しく吹きすさぶ言葉たちはいつしか紙の上に優しく降り積もり小説となる。
僕の通う中学の女子がバタバタ死に始める。そんな時僕のことを好きだと言ってくる女子が出てきたりする。キスってなんて素敵なんだ! 表題作「イキルキス」他二編を収録!
改行や句読点があまりない、勢いというか、思考そのままをリアルに表現したような文章は、筒井康隆さんを私に思い起こさせます。
まだ2冊目で判断するのはどうかとも思うのですが、舞城王太郎さんの作品は、謎は謎のまま終わらせてしまうのですね。
どうもそこが私的にはもやもや感が残るというか…。
読んでいるときは結構世界に入れるのですが、読み終わった後の満足感とか印象とかがあまりもてないのはなんでなんだろう。
内容★★★
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