2010/08/02 (Mon) 09:59
宝島社
2010年5月
かつて伊丹十三監督襲撃事件などで日本社会を震撼させた武闘派団体・後藤組の後藤忠政組長。2008年10月に山口組を電撃引退し、翌年には天台宗系の浄発願寺で得度(得度名=忠叡)。日本中をあっといわせたのは記憶に新しい。
それから1年……財界・政界にも大きな影響力を発揮し、山口組の直参として、日本の深層を生き抜いた後藤忠政とは、いかなる人物なのか?本書は、半年にわたる延べ50時間のインタビューを構成したもので、これまでその人物像が明かされることのなかった伝説の組長の生い立ち、静岡県富士宮を舞台にした愚連隊時代、山口組直参昇格、竹中正久四代目の思い出、山一抗争、伊丹十三襲撃事件、孤高の民族派・野村秋介との交友、企業社会への進出、政界との交流、武富士との攻防、山口組引退の真相、そして自身の人生哲学から女性哲学までが、たっぷりと語られる。
激動の半生を送ってきた人物が語り下ろす、今年、注目度ナンバーワンのノンフィクション!
生き方に感銘を受けるとか、そういう次元の話ではありませんが、権力を持った人のひとつの考え方を垣間見た気がして、参考にはなりました。
嘘をついているとは思いませんが、都合が悪いのか、語られていない部分もかなりあり、そこらへんは、他の情報と照らし合わせながら読んだほうがいいのかもしれません。
とはいっても、政治、企業、芸能界などとの繋がりがあることは認められていて、やはりとは思いつつも、暗い気持ちにもなりました。
何を以って人生の価値とするのかは、人それぞれだとは思いますが、今の社会ではやはり権力(パイプ)と金ということになるのでしょうか。
いろいろ批判とかも出てきますが、それができる(持っている)この人だから言えるのかなと。発展途上国に対する寄付のことでも。
奇しくも、今平行して読んでいる本「白と黒が出会うとき」にも肝臓を悪くした人が出てくるのですが、その本では莫大な費用のかかるアメリカでの肝臓移植は断念しています…。
まったく別世界の人と思っていたのですが、共感できる部分もあったりなかったりと…。
いろいろな考え方を知るというのはやはり大切ですね。
内容★★★★
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