2010/07/29 (Thu) 19:04
集英社
2010年5月
両親は日本人ながらアメリカで生まれ育った栄美は、高校3年にして初めて日本で暮らすことに。「日本は集団を重んじる社会。極力目立つな」と父に言われ不安だったが、クラスメイトは明るく親切で、栄美は新しい生活を楽しみ始める。だが一つ奇妙なことが。気になる男子と距離が縮まり、デートの約束をするようになるが、なぜかいつも横槍が入ってすれ違いになるのだ。一体どうして―?栄美は、すべてが終わったあとに真相を知ることになる。
読み始めは、軽いお話かな、という印象でしたが、結構重かったりします。
3部構成で、1部と2部のまったく異なるお話が、3部で結びつく展開はとてもいい感じです。
主人公の人物像が浅く、どうにも少女マンガ的なノリがあって、それが作品を軽くしてしまっているのがもったいないかな。
ストーリーの展開は好きなだけに、勿体無い印象でした。
「母 -オモニ-」と共に、日本人の中にある差別意識を痛感してしまいます…。
内容★★★★
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