2010/07/28 (Wed) 21:18
ポプラ社
2010年5月
企業小説を変革し続けてきた乱歩賞作家・池井戸潤が、
ついに政治の世界に踏み込んだ!
ある日突然、首相・武藤泰山と、武藤の大学生のドラ息子・翔の中身が入れ替わってしまう。
原因もわからないまま、やむなく泰山の変わり身となって国会に出ることになった翔。
遊んでばかりの日常を送ってきた翔には、国会でおこなわれる討論や質疑応答など、到底理解できない。
幼稚な発言を繰り返す上、首相だというのに文書に書かれた漢字すら読めず誤読を繰り返すという状況に……。
首相と息子の入れ替わりなど夢にも思わない世間では、一国の代表とは言いがたい言動に対する厳しい批判が渦巻く。
またそれと時を同じくして、泰山のまわりでは、閣僚の酔っ払い発言やスキャンダル、献金問題などが相次ぐ。
国を背負うはずの大人たちに、一体何が起こったのか―。
本物の大人とは、国を動かす政治とは何か。
胸がスカッとする、痛快エンタメ政治小説!
昔あった映画「転校生」の設定と同じじゃん、と思いつつもそれで終わらせない部分には感心しました。
聞いたことのある不祥事が連発していて面白かったです。
政治にあまり詳しくない人には、入門としていいかも。
ある意味、理想論に近いかもしれませんが、現実にこんな政治家が現れたらなぁとは、やはり思ってしまいますね。
確かに今の政治には不信感が募るばかり。
キャンベル米国務次官補も言っています。
「首相や閣僚がすぐに交代すると、政府間に必要な信頼関係の構築が非常に難しくなる」と。
内容★★★★
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