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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/04/19 (Fri) 22:49
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2011/04/27 (Wed) 13:07

角川書店
2010年5月

女子学生と恋に落ちる大学教授の夫と、モデルに雇った男をジゴロにする美人画家の妻。ほんの出来心から、世界の調和が崩れてゆき―。恋愛の喜劇と悲劇は紙一重。とびきりスリリングでこの上なく背徳的な現代ソープオペラ。





出てくる人間関係はちょっと都合がいいけれど、各キャラが向いてるベクトルはちぐはぐで、そこが面白かったです。
人間、自分に都合よく考えてしまいがちで、みえみえの嘘でも相手を騙し通せてると思い込んでしまうものなのですね。
ホント、人って不器用だなぁと思う、自分も含めて。
自分のことしか考えられない夫婦の結末は、納得かな。

内容★★★


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2011/04/23 (Sat) 14:28

NHK出版
2011年2月

2011年1月から放送されている「Q-わたしの思考探究」が書籍になりました。
お笑いコンビ・ピースの又吉直樹やタレント、サヘル・ローズといった「謎かけ人」が投げかける、「言葉って何?」「なぜ戦争はなくならないの?」といった深淵なテーマを、哲学の専門家「賢者」が毎週解き明かしていきます。1巻では前6回をとりあげ、司会の小池栄子と上田紀行(文化人類学者)と一緒にそれぞれのテーマを考えます。






自分、仕事、恋愛、戦争、言葉、哲学。
どれも、立ち止まり真剣に考えてみたいテーマです。
もちろん、この薄い本にすべてが詰め込められるわけもなく、あくまでさわりだけの導入的役割な内容です。
それぞれのテーマごとに、深く知るためのお薦めの本が載っていますが、どうにもイマイチ食指を動かされるものは見当たらない感じでした。
小説でもこれらのテーマを上手く扱って勉強になるものもいくらでもあるので、できればそちらも紹介して欲しかったな。

内容★★★



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2011/04/17 (Sun) 15:45

講談社
2011年2月

今を生きるオヤジを描く、著者初の家族小説誰もいない家から閉め出された定年前の男は、漂泊を続けながら、幸せの日々、本当の教養などに思いを巡らす。そして自らの存在を確かめるために行動を起こした。






省三を通して、家族、祖先について考えさせられました。
省三の歳になるまでにはまだしばらくありますが、いずれこの今の私の家族も離れ離れになってしまうのかと思うと居た堪れない気持ちになります。でも避けられないでしょうね。
後悔しないためにも、仕事仕事ではいけないのはわかってはいるのですが…。

内容★★★★


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2011/04/14 (Thu) 14:26

中央公論新社
2011年2月

遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、そして…しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。






みんなそれぞれに、記憶に残るような出会いと係わり合いがあり、また様々な人生を送っています。
彼らはそれをどんな気持ちで朗読していたのでしょう。
わたしが彼らの立場だったなら…。
…何も浮かばない。
人に語れるようなことが何もない自分が悲しいです。

内容★★★★


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2011/03/19 (Sat) 13:31

筑摩書房
2011年1月

好きじゃ、と叫ぶ度に、あみ子のこころは容赦なく砕けた。
好きじゃ、好きじゃ、好きじゃすきじゃす、のり君が目玉を真っ赤に煮えたぎらせながら、こぶしで顔面を殴ってくれたとき、あみ子はようやく一息つく思いだった

田中あみ子は今祖母と二人で暮らしている。両親と兄とは十五歳で別れた。
幼い頃からあみ子は、父も母も兄も学校の友達も大好きだった。でも、学校から一緒に帰るとき、兄は友達を見つけると隠れる。母は自宅の習字教室にあみ子を入れてはくれない。大好きなのり君は、あみ子が大声で話しかけると友達にからかわれ下を向いて黙る。
あみ子はもうすぐ来る赤ちゃんを楽しみにしていたが、お腹がぺちゃんこになって帰宅した母は赤ちゃんを連れて帰らなかった。優しいが元気のない母のために、あみ子は「弟の墓」の木札を母にプレゼントした。それなのに……そのときから、母は部屋に閉じこもって口をきかなくなり、父はほとんど家にいなくなり、やがて兄は不良になった。
そして、中学卒業を前に、あみ子は父から「引っ越しするか」と言われたのだった。

風変わりな少女、あみ子の目に映る世界を鮮やかに描き、小川洋子、三浦しをん、荒川洋治の絶賛を受けた第二十六回太宰治賞受賞作。書き下ろし作品「ピクニック」を収録。





読んでいて、とても辛い物語でした。
それは、完全に物語の世界に入り込んでしまっているのもありますが、悪意のない、いや善意ともいうべき人の行動が、ときにいかに人を追い詰め、傷つけていくかを目の当たりにすることになるからです。
悪気がないだけに怒るわけにもゆかず…なんともやりきれないです。
読み応えがありました。

内容★★★★


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