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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/12/22 (Sun) 17:33
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2011/08/18 (Thu) 10:21

光文社
2011年6月

「私」は、アルバイトと自分を含めて五人の広告制作会社を営んでいる。広告業のかたわら小説を書き、二冊の本を出している。会議中に、母親から電話があった。入院している父親の容態が悪くなり、医者から、会わせたい人は今のうち呼ぶように言われたという。函館に飛ぶ。父は、生体情報モニタという機械に繋がれていた。父とは不仲だったわけではないが、男同士で腹を割った話をした経験も、二人きりの親密な体験をした記憶もない。母から原稿用紙の束を渡された。父が書いていたものだという。本にしたくて、専門家のお前に意見を聞きたいんじゃないかと。父は八十年間、北海道で暮らしていた。出世したとは言い難い会社員、見合い結婚、子どもは「私」と妹の二人。平凡な人生を綴ったであろう厚さ四、五センチの原稿を息子以外の誰が読みたがるだろう。読み始めた。少年時代に羆の一撃を食らい、祖父とのニシン漁で学資を稼ぎ、北大文学部の英文科を目指すところまで読んだ時点で、父は事切れた。すべて初めて知ることばかりであった。最初は、素人が陥りやすい自慢話と思ったが、その後創作と思うようになる。葬儀まで暦の関係で日にちが空き、物言わぬ父の傍らで読み終えた。そして葬儀の日、すべては明らかになった……。  一人の人間が死した後に厳然と残り、鮮やかに浮かび上がってくるものとは。





テーマ競作小説「死様」の1冊。(4つ目)

人にはそれぞれ自分だけの歴史が在り、やはりそれを誰かに知ってもらいたいという思いがあるのでしょうか。それは生きた証としてなのかな。
「身も心も」でも、文章にはしていないけれど、過去を語っているし…。
私も老いたらそう思うのかな。今はまだわからない。
両親が健在なうちに詳しい話を聞きたい気もするけれど、それもなかなか難しそうです。

内容★★★★


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2011/08/11 (Thu) 14:06

徳間文庫
2011年6月

お月見、しようか。おにいさん―付き合っていた男と喧嘩別れをし、怪我をおった美女をたまたま自宅に連れ帰り介抱した辰夫。女は翌日も居座り続けたのだ…。中学卒業後三十年近くコンビナートで荷役をし、酒を飲むことだけを楽しみにしている男に起きた青天の霹靂だった。癒しと再生を描く表題作他、浅田ワールドを満喫できる名品集。

月のしずく/聖夜の肖像/銀色の雨/琉璃想/花や今宵/ふくちゃんのジャック・ナイフ/ピエタ





どれも綺麗なよいお話でした。
心が洗われるようです。
真面目で愚直で不器用でやさしくて…。
登場人物がみんな一生懸命で、作者ならずとも肩入れしてしまいます。

内容★★★★


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2011/08/06 (Sat) 09:26

新潮社
2011年6月

時速4キロの行進に特に意味なんてない。だけど―野宿して見上げた満天の星の下で、廃校の暗い教室で、気がついた。この国は思ったよりもキレイだし、俺たちって思ったよりも逞しいんだ。哀れんでなんか欲しくない。4人のマーチは、やがて数百人の仲間を得て、国をも動かすムーブメントになっていき…。爽快で力強い、著者初のロードノベル。





今の就職難に直面している人たちに向けた作者からのエールだと思いました。
希望を持ち着実に一歩一歩踏み出せば、必ず道は開ける。そう教えてくれているようです。
何を持って生きているということを実感するのか、いつのまにか必要でないものを買ったり欲しがったりしていないか、などいろいろ考えさせられました。

内容★★★★


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2011/07/20 (Wed) 09:28

光文社文庫
2011年5月

熱狂的ファンからのメールに添付された写真。その美貌に小説家の目は釘づけになった。メールのやり取りを重ね、近づいてゆく距離…。そして女の自宅へと招かれた夜。甘美な期待は、恐怖と絶望へと一変した!女は薬で眠らせた彼を地下室に監禁したのだ。―私が発表するための小説を書きなさい。拒めば、身の毛もよだつ責め苦が待っていた。狂気の監禁劇。




これはちょっと…。
「ミザリー」と同じ設定を使うのはいいとしても、後発ならばそれなりの工夫が欲しかったです。
脱出方法の新しいアイデアがあるわけでもなく、意外性もなく…。
狂気も恐怖も感じられませんでした。増えたのはエロ度だけ?

内容★★


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2011/07/16 (Sat) 11:58

角川書店
2011年5月

ある街の高台に佇むおんぼろアパート「てふてふ荘」。敷金礼金なし、家賃はわずか月一万三千円、最初の一ヶ月は家賃をいただきません。この破格の条件の裏には、ある秘密があって……。





設定も雰囲気も大好きです。(前まで幽霊モノなんて好きじゃなかったんですけどね)
各部屋1話ずつ、そして最後に…という構成もよかったです。パターンにならず、趣向が凝らしてありました。
しんみりなんだけど重すぎずという絶妙のバランスもよかったと思います。
心が洗われました。

内容★★★★★


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