中央公論新社
2011年2月
遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、そして…しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。
みんなそれぞれに、記憶に残るような出会いと係わり合いがあり、また様々な人生を送っています。
彼らはそれをどんな気持ちで朗読していたのでしょう。
わたしが彼らの立場だったなら…。
…何も浮かばない。
人に語れるようなことが何もない自分が悲しいです。
内容
★★★★[0回]
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