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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2025/01/10 (Fri) 22:13
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2010/10/30 (Sat) 13:57

光文社
2010年7月

自信満々の別の自分を空想する長女・真美。友人たちと揺れる40代を惑う母・春子。転校生にピッチャーの座を奪われそうな長男・健介。係長なのに全然やる気の出ない父・明弘。四人家族の綿貫さんち、それぞれの悩みや不安の日々から生まれる、ささやかだけれど大切なもの。どこか懐かしくて元気が出る、あなたと同じ普通の家族の光り輝く物語。





等身大のお話ですね。みんな小さなことに悩んで、毎日を過ごして、将来に明確なヴィジョンがあるわけでなく…。自分だけじゃないんだと、どこか安心してしまいます。
4編の連作短編からなるこの本は、それぞれお姉ちゃん、お母さん、弟、お父さんという順番で主役は交代していき、時間も少しずつ経過していきます。
この本には、とくに尊敬できるようなできた人物は登場せず、またとくに奇抜な事件が起きるわけでもなく、普通の家族の日常が描かれています。
でも本人にとっては、日常でさえしんどいわけで…。
う~ん、リアルだなぁ。と思う一方、現実はこんなものかと悲しい気持ちもなくはなく…。

内容★★★★


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2010/10/16 (Sat) 20:00

ジョルダンブックス
2010年8月

心理の闇には何がある?
主人公の真理子は毎日を取材に明け暮れるフリーライター。
今回の取材先は「心霊スポット」。これが恐怖の始まりだった!
この取材をきっかけに"何か"が起きはじめ……
ある夜、枕元に立つ怪しい影。これは現実?それとも夢?何かが私の周りで起っている。いったい何?
世の中でもっとも奇怪な存在「人」の意味を問う、問題作!




作者本人も「ホラー」とおっしゃっていますが…。
多分、書いてる本人以外怖くないはず。
内容的にはがっかりを通り越していますが、田口ランディという作家の盗作疑惑事件というのを知るきっかけにはなりました。
この田口という人、いろいろな作家からかなり盗作をしている模様です。
自分で検証したわけではないので判断はしかねるところですが、かなり話題になっていたようですね。まったく知りませんでした。
ここらへん、時間があればもっと調べてみたいところですが…。
しかし、それにしてもこの本はどうかなぁ。
気持ちはわからないではないですが、ところどころ私怨が滲み出ていて、そちらのほうがホラー?みたいな。
もう少し違う方法で訴えて欲しかったですね。

内容★★


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2010/09/07 (Tue) 18:43

講談社
2010年5月

柳美里が小説に閉じ込めてきた「過去」と向き合った感動ノンフィクション
「柳美里に虐待疑惑」――臨床心理士・長谷川博一氏とのカウンセリングを受けながら、みずからの過去の闇を照らす作業に入る。
(柳美里のカウンセリングを行う長谷川博一氏は秋田連続児童殺害事件で畠山鈴香の心理鑑定を行うなど、心理療法、犯罪心理<心理学的鑑定>を専門とする臨床心理士。)
――「二つの約束をしていただきたい。一つは、自分の命を消さないということ。もう一つは、ほかのひとの命を消さないということ。約束できますか?」

2008年、柳美里宅に児童相談所の福祉司たちが訪れた。ベストセラー『命』でもその誕生を描かれた柳美里の長男は、いま10歳になる。児童虐待を疑われた柳美里。そして、彼女も実の親から虐待を受けていた。
果たして、これは「再演」なのか。虐待の連鎖を止めることはできないのか。
そして、最後に、彼女の闇を作り上げてきた一人の人物―父と26年ぶりの対決で、すべてが明かされる。

「子どもなんて、いなければよかった」作家・柳美里が、小説に閉じ込めてきた「過去」と初めて向き合った、家族「再生」への感動ノンフィクション。





「正しい解決」はないのだと思う。
けれど、もしも、本書を、こころに痛みを焼きつけられたひとにとっての「ひとつの解決」として読んでいただけるのであれば、書いてよかったと思える。
とあとがきにありますが、わたしには何が解決したのかわかりませんでした。読解力が不足してますね、わたし…。
それはそれとして、ここまで赤裸々に飾らずに綴り、自分と向き合うことができるということは、柳美里さんって勇気があるというか、ある意味強いのでは、と思ってしまいました。
わたしは自分に向き合う勇気もなく、ごまかして生きている毎日です。
ここまでの酷い経験もありませんが。

全体的に共感できたとは言い難いですが、印象に残った言葉もいくつかありました。
「彼はこの世では一時停止をした時間の上に留まっているが、あの世では時間は弛みなく流れていて、そちらの時間のほうが本流で、こちらの時間は支流に過ぎないのではないかと思うようになった。」
「わたしたちの目はビデオカメラではないし、わたしたちの耳はICレコーダーではない。見聞きした情報を記憶に取り込む際に、感情のフィルターで濾されているし、記憶の持ち主の「現在」によって、記憶は間断なく加筆されたり削除されたり消去されたりしている。
同じ家に住み、同じ体験をしたはずの家族であっても、同じ記憶を共有することはできない。
記憶は「物語」なのだ。」
「こころについた傷は、どんなに深い傷でも縫合されることはない。思い出すことによって、すぐに傷がひらいて、今切りつけられたばかりのように血が噴き出す。
痛みは、いつも新しい。
そして、痛みはだれとも分かち合うことができないのだ。」
など。
他の本も読んでみたいですね。この本ほど辛くないといいけど。

内容★★★


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2010/08/12 (Thu) 18:12

文藝春秋
2010年5月

プロテスタント系の私立女子高校の入学式。中等部から進学した希代子と森ちゃんは、通学の途中で見知らぬ女の子から声をかけられた。高校から入学してきた奥沢朱里だった。父は有名カメラマン、海外で暮らしてきた彼女が希代子は気になって仕方がない。一緒にお弁当を食べる仲になり、「親友」になったと思っていた矢先…。第88回オール讀物新人賞受賞作「フャーゲットミー、ノットブルー」ほか全4編収録。




希代子、森ちゃん、恭子、朱里と、同じクラスの女の子たちの、主役が入れ替わって描かれる連作短編集。
リアルで生々しい女子高生の心理が上手く描かれている小説。
傷つくのがイヤで、自己防衛のために、残酷なまでに相手を傷つけてしまう。そして、傷つけたことを後悔し、自己嫌悪に陥り、自分も傷つく…。
それは思い出したくない過去として心に残ります。
読んでいて、自分が学生だった頃が思い出され、恥ずかしくなったり、辛くなったりしました。
それだけ見事に描かれているということだと思いました。
こうやってみんな、傷つけあって大人になっていくのでしょうね。
最後まで読むと、タイトルにも納得です。

内容★★★★★


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2010/08/10 (Tue) 13:51

文藝春秋
2007年8月

「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。




限られた空間でのサバイバル―。
無理のない設定もいい感じで、かなり映画向きかなと。
で、調べてみたら、本当に秋に映画公開でした。知らなかった…。
それでこの本売れてたわけだ。納得。
出演は、藤原竜也さん、綾瀬はるかさん、石原さとみさんなど。
う~ん、こういう配役で読んでみるのもよかったかもしれない。って北大路欣也さん?この配役は年齢違いすぎるでしょ。
気になり、サイトの人物紹介見てみると、名前はそのままだけど、動機や職業がかなり違っている人もちらほら。これは微妙ですね…。

かなり、本のことから話はそれましたが。
適度な緊張感もあり、意外性もあって、また場の空気とかの描写も楽しめました。
トリックも騙し的なものはなく、フェアに感じました。
古典のミステリーの引用もあり、そちらにもちょっと興味がそそられました。(多分、そこまで手を出す時間はなさそうですが)
また、エピローグというか、ラストがいいですね。
是非、続きが読みたいです。

しかし私には、この表紙のイラストとタイトルは謎のままです…。

内容★★★★


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