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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/04/26 (Fri) 03:55
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2010/07/15 (Thu) 09:08

宝島社
2010年5月

元検察官の佐方貞人は、刑事事件を専門に扱うやり手弁護士だ。そんな佐方の許に、かつて在籍した地検の所在地で起きた殺人事件の弁護依頼が舞い込む。高層ホテルの一室で起きた刺殺事件。物的証拠、状況証拠ともに、依頼人が犯人であることを示していた。男女間の愛憎のもつれが引き起こした悲劇。世間やマスコミの誰もが、依頼人に勝ち目はないと見ていた。しかし佐方の、本筋を見抜くプロの勘は、これは単純な事件ではないと告げていた。敗戦必至の弁護を引き受けた佐方に、果たして勝算はあるのか。やがて裁判は、誰もが予想しなかった驚くべき展開をみせる…。





着想とかテーマは面白いと思いました。
こういう揉消し事件は、悲しいことに多数存在していると思うし、悲しいかな、こういう対抗処断しかないのかもしれませんね。
そういう点では、かなり好きな小説。
ただ、法廷ものとしてのスリルはほとんどないです。
どんでん返しも期待していたものではなく、騙された感がなくもないです。
泣き寝入りはしないぞ、という被害者たちの気持ちがわかるだけに、私的には、一般的にはこれが理想と思われるラストも納得がいくかというと…。
被害者夫婦の心情はよく描けていると思いました。

内容★★★★


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2010/06/20 (Sun) 08:27

角川書店
2009年4月

精神科医の「私」は、患者の不可解な自殺衝動が気に掛かっていた。
患者には、「死にたい」という欲動がないのに、頻繁に自殺衝動が生じているのだ。
何かが脳に作用しているのか。
脳には本来、自殺衝動があるのではないかと考え治療を重ねた「私」は、ある衝動に駆られ―。
命を巡る闘い、勝つのはどちらか。






広告業界と自殺に関する心理学に詳しく、しかもわかりやすく、勉強になりました。
相変わらずの膨大な量の参考文献です。
ストーリー的にも、展開が読めず、サスペンス風で楽しめました。
自殺衝動を感じたことはいまのところありませんが、これを読むと誰がいつなってもおかしくはないのだなと思いました。
私もたまに普段の生活に突如の違和感を感じたり、本当は気づかないうちに自分の態度がおかしくなっているのではと思うところもあるので、共感できる部分もありました。
終わり方も良かったと思います。

「生まれてきた者は必ず死ぬ。生と同じ数だけ死があった。だから、生と死は等価なんです」
「あなたは、時と場所を選んで生まれて来ましたか?違いますよね。ということは、生と死が等価である以上、死ぬときも、人は時と場所を選べない。つまり、あなたに自由に死ぬ権利はない」
…納得してしまいました。

内容★★★★★


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2010/05/21 (Fri) 02:42

幻冬舎
2003年2月

30年前、中学教師だった松子はある事件で馘首され故郷から失踪する。そこから彼女の転落し続ける人生が始まった……。一人の女性の生涯を通し愛と人生の光と影を炙り出す感動ミステリ巨編。





映画を観てからずっと気になっていましたが、ようやく読みました。
映画もうまくまとまっていてよかったと思いますが、やはり時間の制約から削られている部分(変更点も)も結構あり、心理描写も含め原作を読んだ価値がありました。
風俗や美容師の内容もかなり詳しく書き込まれています。

ちょっとしたタイミング、選択で人の運命って大きく変わってしまうのだなぁ、としみじみ思いました。
それと、今現時点でのその人を見ただけでは人は判断できないってこと。誰にでも過去はあり、それを知りもしないで人を判断するのは行けない気がしてきました。
特に新聞やテレビなどの事件の報道を見ても、最近は軽率な感想は持たないように心がけています。

「女が男を殺すからには、それなりの事情があるものなんだよ。それを調べもしないで、一方的に松子を悪者にするってのは、感心しないね」

「きっと俺は、目の前にいる明日香が、明日香のすべてだと思い込んでいたんだろうな」
「ここにいる明日香は、生まれてから今までの、いろいろな人との関わりや経験の積み重ねの上に、存在しているんだなって…」

松子は報われない一生を終えてしまいますが、気になるのは笙と明日香のその後。
その2人の4年後が描かれた「ゴールデンタイム」もそのうち読みたいと思います。

内容★★★★






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