2011/07/25 (Mon) 14:24
大和書房
2005年12月
死ぬって何だろう。
誰かのお葬式だとか、動かなくなったハムスターの感触だとか、映画やニュース、本で読んだ話などをつなぎ合わせて、たぶんこれが死なんだろうと、わかったふりをしていますが、正直なところ、僕は死が、さっぱりわからない。
この本では、死とはどんなカタチで、いつ、どこで、どのように、あるのか。子ども時代を入り口に、とにかく、絵にして、並べて、それから考える。そんなふうに、死を見ていこうと思います。 「はじめに」より
INDEX
はじめに
1,死のカタチ
2,死のタイミング
3,死の場所
4,死の理由
5,死のものがたり
おわりに
様々な国、様々な時代、果ては映画やマンガなどのフィクションまで、いろいろな死生観などがわかり参考になりました。
当たり前かもしれませんが、やはり結論はないようです。
各自、自分にあった折り合いのつけ方をしていくしかないようです。死は避けられないものなのですから…。
内容★★★
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2011/07/22 (Fri) 22:38
2011/07/18 (Mon) 11:16
2011/07/04 (Mon) 10:44
中央公論新社
2011年4月
あなたが、家族が、そして恋人が、性暴力にあったらどうしますか。心の痛み、苦しみを超えて語られる真実。坂田記念ジャーナリズム賞特別賞受賞の新聞連載を書籍化。性暴力対策Q&A付き。
一番感じたのは、他の犯罪に比べて罪の重さに対する意識が、被害者と加害者であまりに大きいこと。
これには確かに、AVなどの、煽りとまではいいませんが、そういう影響がないとはいえないかもしれません。
私が漠然と思うのは、人の心につけた傷に対して、やはり刑罰が軽すぎるかなと。
裁判所などの対応も、所詮他人ごとというのが透けて見える気がしました。
昔の判例や形式も大事かもしれませんが、そろそろいろいろ変えていけなければいけない時期に来ているような気もします。
みんなの活躍で、徐々に変わりつつはあるようですが、まだまだ先は長そうです。いろいろ難しいとは思いますが…。
あと、私にはやはり、被害者の人権を考えたら、加害者の人権は考えられそうにはないです。
内容★★★★
2011/07/04 (Mon) 10:18
新潮社
2011年5月
海辺に住む不思議な女性と女子高生の、切なくも幸せな出会い―。嬉しいのに涙が出て、傷ついても信じてみたい。自分にそんな感情があることを、初めて知ったあの日。こんなに大事な想い出も、人は忘れてしまうもの?毎日が特別だったあの頃が、記憶の海からよみがえる。
まず、設定がいいですね。
「おもいで質屋」を営む、海辺に住む魔法使い。
でもロマンチックな感じは最初だけで、徐々に訪れる子供たちの苦味が明らかになってきて、ただのファンタジーではないことに気づきます。
想い出、記憶。
楽しいもの、つらいもの。
覚えているものもあれば、忘れているものもあります。
どちらであれ、それがいかに大切であるかを教えられました。
人の心って考えれば考えるほど不思議ですね。
切なく、それでいて爽やかな物語でした。
内容★★★★★