2011/09/20 (Tue) 17:20
2011/09/01 (Thu) 13:29
光文社文庫プレミアム
2011年7月
その夜―。関沼慶子は散弾銃を抱え、かつて恋人だった男の披露宴会場に向かっていた。すべてを終わらせるために。一方、釣具店勤務の織口邦男は、客の慶子が銃を持っていることを知り、ある計画を思いついていた。今晩じゅうに銃を奪い、「人に言えぬ目的」を果たすために。いくつもの運命が一夜の高速道路を疾走する。人間の本性を抉るノンストップ・サスペンス。
テーマは復讐。
20年前の作品ですが、やはりこの作品でも、加害者寄りに見えてしまう法律と制度に憤りを感じました。
やはり自分に降りかかってこないと、痛みなんてわからないのかなぁ。
「何があっても殺人はいけない」って言うのは簡単だけど…。
内容★★★★
2011/08/30 (Tue) 09:49
マガジンハウス
2011年7月
、人の悪口を具体的に書かない 2、言い訳や自慢をなるべく書かない 3、時事的な話題は避ける。これが村上春樹さんがエッセイを書く時に自ら課したルールだそうです。そんな法則に則って書かれた、どうでもいいようだけど、やっぱりどうにも読み過ごすことが出来ない、心に沁みる興味津々のエピソード。究極のジョギング・コース、オキーフのパイナップル、ギリシアの幽霊、あざらしのくちづけ、、、、うーん、なるほど。いやあ、ほんとに。マッサージのように、心のこりをときほぐしてくれるハートウォーミングな語り口。それに彩りを添えてくれるのは、大橋さんの美しい銅版画。10年ぶりに帰ってきた、アンアン連載の伝説のエッセイ『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』。村上さん曰く「“日本でいちばんおいしいウーロン茶”を目指して書いた」エッセイ。肩の力を抜いて、気楽にご賞味ください。
片肘張ってない、地に足が着いているというか、独自のスタンスが確立されていて、大人だなと思いました。
人生を楽しんでいるようで、それもまた羨ましいです。
私も自分というのをしっかり持ちたいと思うのですがなかなか…。
内容★★★★
2011/08/22 (Mon) 13:23
幻冬舎
2011年6月
トンネルを抜けたら、ガードレールの切れ目をすぐ左折。雑草の生える荒地を進むと、小さな岬の先端に、ふいに喫茶店が現れる。そこには、とびきりおいしいコーヒーとお客さんの人生にそっと寄り添うような音楽を選曲してくれるおばあさんがいた。彼女は一人で喫茶店を切り盛りしながら、ときおり窓から海を眺め、何かを待ち続けていた。その喫茶店に引き寄せられるように集まる人々―妻をなくしたばかりの夫と幼い娘、卒業後の進路に悩む男子大学生、やむにやまれぬ事情で喫茶店へ盗みに入った泥棒など―心に傷を抱えた彼らの人生は、その喫茶店とおばあさんとの出逢いで、変化し始める。心がやわらかさを取り戻す、感涙の長編小説。
大きな感動とかはなかったですが、悪人は登場せず、雰囲気はとてもよかったです。
こんな喫茶店があったらいってみたいなと思わせてくれます。
穏やかな雰囲気と綺麗な景色を満喫したいです。
内容★★★★
2011/08/18 (Thu) 09:26