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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/05/04 (Sat) 18:09
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2010/11/15 (Mon) 21:30

新潮社
2010年8月

捜査情報が漏れている!?刑事が立場を利用して金を動かしている!?警察内部の犯罪を追う監察官はあくまで陰の存在。隠密行動を貫いて「密猟者」を狩り出してゆく。尾行される刑事は意外にも無防備。獣道に沿って仕掛けられた罠に気づきもしない。プロとしての自負が邪魔するのだろうか。監察チームの頭脳プレーを描く本邦初の警察インテリジェンス小説、ここに誕生。




新聞でちょくちょく見かける警察官による犯罪。なぜそんな事件が起きたのか、これを読めば納得できます。
警察官も人間なのだと。そして、彼らにはなまじ権力の後ろ盾があるため、甘い誘惑も一般市民もより多いのだと。行き過ぎた正義感から、暴走してしまうこともあると。
そういえば、今日も二ユースで、強引な取調べが報じられていたような…。

最初から悪事を計画していたわけではなく、徐々に足を踏み入れてしまう様子がリアルに描かれていました。
監察官たちのキャラもしっかりできているので、シリーズになりそうな予感。そのときには、いくみの上司たちの経歴とか詳しく描かれているといいなぁ。

内容★★★★


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2010/11/11 (Thu) 20:00

講談社
2010年6月

僕は顔を変え、身分を変え、ただ彼女の幸福を願う―。
巨大な陰謀の裏には、誰にも知られることのない、ひとつの小さな物語があった。

父から「悪の欠片」として育てられることになった僕は、「邪」の家系を絶つため父の殺害を決意する。それは、すべて屋敷に引き取られた養女、香織のためだった。
十数年後、僕は自分の存在を消滅させるため顔を変え、他人の身分を手に入れ、人生の傍観者として生きる。そして、居場所が分からなくなっていた香織の調査を探偵に依頼する。街ではテログループ「JL」が爆発騒ぎを起こし、政治家を狙った連続殺人事件に発展。僕の周りには刑事がうろつき始める。香織にはまるで過去からの繰り返しのように、巨大な悪の影がつきまとっていた。
相次ぐテロ、不可解な殺人事件が続く中で、僕は運命にあがなう存在として彼女のために行動を起こす。そこには、「邪」の家系の本質ともいえる絶対的な男の存在があった。

刑事、探偵、テログループ、邪の家系……世界の悪を超えようとする青年の疾走を描く。芥川賞作家が挑む渾身の書き下ろしサスペンス長編。新たなる、決定的代表作。





期待以上に説得力ある小説でした。
ストーリーよりも、散りばめられたその様々な考察に。
例えば、
「知ってた?イラクで、一年間に戦争やテロで死んでしまう人の数より、日本で一年間に自殺してしまう人の数の方が、かるかに多いんだって。…外国のことばかり騒ぐけど、私は日本の社会も残酷だと思う」
う~ん、そんな風に考えたことはありませんでした。
他にも、みんな自分のことで忙しすぎて、国際紛争やらほかの事にあまり関心がない、とか、人を殺めることが自分にどんな影響を及ぼすのか、などなど、納得だし、目を開かされる思いでした。
探偵や整形医などの謎めいた魅力的な登場人物も登場するのですが、かなり謎のままなので、これからもどこかに登場するんですよね?もしくは、すでに他の小説に登場してる?
中村文則さん。追ってみたい作家さんです。

内容★★★★★


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2010/10/01 (Fri) 09:46

小学館
2009年8月

栗原一止は信州の小さな病院で働く、悲しむことが苦手な内科医である。ここでは常に医師が不足している。
専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を三日取れないことも日常茶飯事だ。
そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。
だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。
悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。第十回小学館文庫小説賞受賞作。




2010年本屋大賞弟2位。
(関係ないですが、これで2010年度は7位まで制覇しました。あと3つ。)

話題作ということで読んでみました。
まず、この主人公の話し方で好みが分かれるかもしれませんね。私はダメでした。
どうしてもふざけてる気がして、感情移入しにくかったです。
地方の医療問題についても、海堂尊さんが扱っているし、二番煎じといった感じ。
キャラが作り物めいていてリアル感がないせいか、芝居を見せられているといった感じで心が動かされることはなかったです。
患者の境遇とか、医療問題にしても、もう少し踏み込んだほうがよかった気がします。

「神様のカルテ2」も最近発売されたということで、進化していることを期待したいです。

内容★★★


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2010/09/22 (Wed) 13:27

河出書房新社
2010年7月

両親の離婚により転校することになった音和。野川の近くで、彼と父との二人暮らしがはじまる。新しい中学校で新聞部に入った音和は、伝書鳩を育てる仲間たちと出逢う。そこで変わり者の教師・河合の言葉に刺激された音和は、鳥の目で見た世界を意識するようになり…。ほんとうに大切な風景は、自分でつくりだすものなんだ。もし鳥の目で世界を見ることが、かなうなら…伝書鳩を育てる少年たちの感動の物語。





両親に離婚され、失業した父親と暮らすことになった主人公。
そんな境遇の彼が、面倒見のいい先生や先輩と出会うという爽やかな物語です。
舞台の風景の描写も美しいです。
でも、ストーリーとしては中途半端な印象が残りました。
えっ、これで終り?って感じです。
何か納得いかないなぁ。
ならば、登場人物をもっと絞って、短編でよかったのでは…。

内容★★★


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2010/08/24 (Tue) 10:52

理論社
2008年12月

なぜわれわれは、子どもに「金」の教育ができないのだろう!? カネがなければ一家離散、カネがなければ一家心中。カネがなければ人生、貧しい。これは真実だ、ああそれなのに。経済学者やカネの地獄を見ないものにはけっして語れない、そんな、カネと労働のリアルをみつめ、人生の根本を哲学する書。

人生に必要不可欠なのに、教育の場でも家庭でも語ることの難しいお金の話。西原理恵子が身をもって体験したお金にまつわる全てを語ります。
貧しさ、稼いで得たもの、ギャンブル、アジアからみた日本…。「お金」について考えることは、人間関係、仕事関係、自分と世界との関わりにつながります。西原流お金道はココロとカラダにピリっと効きます。

どん底だった、あのころのこと。「貧乏」は、札束ほどにリアルだった。「働く」はもっと、「しあわせ」につながっていい。だから、歩いていこう。自分の根っこを忘れないために。大切な人が、心から笑ってくれるように。切れば血が出る、読めば肉となるサイバラの物語へ、ようこそ。

西原理恵子が「カネ」を通して自らの生き様と理念を語る初の自伝的エッセイ登場!
故郷での貧しさゆえの八方ふさがりの生活。東京に出てきて学校に通いながら自分の絵を出版社に持ち込み次第に認められて行く。そしてギャンブル、アジアへの旅で出会った貧しい子ども達、大切な家族の事。
「お金」について考える事は人間関係・仕事関係、つまり自分と世界との関わりにつながっていくのです。
漫画で描かれた西原ワールドがより深く・よりリアルに迫って来る1冊。
西原ファンならずとも納得・感動の1冊です!





ストレートだし、お金に苦労した人の実体験だけに説得力があります。
お金なんてなくたって…なんて綺麗ごとはやはりまやかしだと思います。
結局お金がなければ、何もできないのがこの社会の仕組み。
何をわめこうが、お金がなければ誰かに手を差し伸べることさえもままならない…。
お金と仕事のバランスについての話も妙に納得。
日本人がお金の話を公然としない気質についても、自分自身身に覚えがあります。変えたいですね。
学生時代にこういう本に出会えるとよかったな、なんて思ってしまいます。

内容★★★★★


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