2010/11/15 (Mon) 21:30
新潮社
2010年8月
捜査情報が漏れている!?刑事が立場を利用して金を動かしている!?警察内部の犯罪を追う監察官はあくまで陰の存在。隠密行動を貫いて「密猟者」を狩り出してゆく。尾行される刑事は意外にも無防備。獣道に沿って仕掛けられた罠に気づきもしない。プロとしての自負が邪魔するのだろうか。監察チームの頭脳プレーを描く本邦初の警察インテリジェンス小説、ここに誕生。
新聞でちょくちょく見かける警察官による犯罪。なぜそんな事件が起きたのか、これを読めば納得できます。
警察官も人間なのだと。そして、彼らにはなまじ権力の後ろ盾があるため、甘い誘惑も一般市民もより多いのだと。行き過ぎた正義感から、暴走してしまうこともあると。
そういえば、今日も二ユースで、強引な取調べが報じられていたような…。
最初から悪事を計画していたわけではなく、徐々に足を踏み入れてしまう様子がリアルに描かれていました。
監察官たちのキャラもしっかりできているので、シリーズになりそうな予感。そのときには、いくみの上司たちの経歴とか詳しく描かれているといいなぁ。
内容★★★★
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