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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/03/29 (Fri) 11:29
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2011/03/23 (Wed) 21:20

PHP研究所
2010年12月

父の病院を継いだ医師・和久井ルナ。その病院には、彼女のワクチンの効果を耳にした様々な患者が訪れる。このワクチン、とある病に効くというのだ。ワクチンを投与された患者は、確かに快癒するのだが…。クスリと笑える、ちょっぴりビターな連作短篇集。






あがり症、人見知り、機械音痴、負けず嫌い、などなど。
人にはそれぞれ、自分でも直したいと思っている性格の一部はあるのだと思います。
実際、自分もこれが克服できればなぁ、と思うことは何度もありました。
この本に登場する患者の半数以上は、性格が変わってしまったために不幸なことになってしまいます。
で、気づきました。
真っ向から否定するのではなく、自分の性格とうまくつきあっていくことが大事だというメッセージなのではないかと。

蒼井上鷹さんの「人生相談始めました」とちょっと似ているかも。

内容★★★★


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2011/03/15 (Tue) 10:41

新潮社
2011年1月

友もなく、女もなく、一杯のコップ酒を心の慰めに、その日暮らしの港湾労働で生計を立てている十九歳の貫太。或る日彼の生活に変化が訪れたが…。こんな生活とも云えぬような生活は、一体いつまで続くのであろうか―。昭和の終わりの青春に渦巻く孤独と窮乏、労働と因業を渾身の筆で描き尽くす表題作と「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」を収録。第144回芥川賞受賞。





なんとなく昔風の文体なんだけれど、読みづらいわけではないから不思議でした。
内容的には、人間の嫌な面をまざまざと見せ付けられているような…。
こうはなりたくないなぁ、と思いつつも正直自分と重なる部分もあり、それを突きつけられているようで結構辛かったかな。

「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」は、表題作の約20年後の主人公の様子です。

内容★★★★


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2011/03/02 (Wed) 22:35

講談社
2010年12月

「もしおれがいなくなっても探さなくていい。おれが見つけるから」
21歳の女子大生・瑛(てる)と7歳の少年・ニノ 逃げたくて、会いたい2人の約束の物語
直木賞受賞第1作

女子大生・瑛は、恋人から逃れて、南の町のホテルにたどり着いた。そこで、ホテルの部屋の電話機に残されたメッセージを聞く。「とても簡単なのですぐわかります。市電に乗って湖前で降ります。とてもいいところです。ボート乗り場に10時でいいですか? 待ってます」そして、瑛とニノは出会った。ニノもまた、何者かから逃げているらしい。追っ手から追いつめられ、離ればなれになってしまう2人。「1人で行っちゃだめ。私も行くから」





勇気と信頼の物語だと思いました。
途中途中、民話や童謡が挿入されていて、ちょっと風変わりな印象ですが、人との出会いの温かさや、行ってみたくなるような景色の描写に夢心地でした。

内容★★★


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2011/03/02 (Wed) 11:50

河出書房新社刊
2010年12月

デビュー10周年に向けておくる第十作品集。03年発表の「マラソンをさぼる」から10年の最新作まで全十作を収録。男主人公5人、女主人公5人が送る長嶋版「一人紅白歌合戦」いや、「一人フィーリングカップル5vs5」!
収録作品:「穴場で」「海の男」「噛みながら」「ジャージの一人」「祝福」「十時間」「丹下」「ファットスプレッド」「マラソンをさぼる」「山根と六郎」






思考の流れの描写がリアルで、思わず共感。
そうですよね。人間ってひとつのことを考えているようで、あちこち思考が飛びますよね。
年代も近いせいか、小物の使い方や話題もツボでした。
どうでもいいっていえばどうでもいいようなお話の気もしますが、もっと読みたくなりますね。
最近の2作品だけはそれほどでもないけれど、あとは全部好き。

内容★★★★


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2011/02/19 (Sat) 17:24

小学館
2010年9月

医師の話ではない。人間の話をしているのだ。

栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。写真家の妻・ハルの献身的な支えや、頼りになる同僚、下宿先「御嶽荘」の愉快な住人たちに力をもらい、日々を乗り切っている。
そんな一止に、母校の医局からの誘いがかかる。医師が慢性的に不足しているこの病院で一人でも多くの患者と向き合うか、母校・信濃大学の大学病院で最先端の医療を学ぶか。一止が選択したのは、本庄病院での続投だった(『神様のカルテ』)。新年度、本庄病院の内科病棟に新任の医師・進藤辰也が東京の病院から着任してきた。彼は一止、そして外科の砂山次郎と信濃大学の同窓であった。かつて“医学部の良心"と呼ばれた進藤の加入を喜ぶ一止に対し、砂山は微妙な反応をする。赴任直後の期待とは裏腹に、進藤の医師としての行動は、かつてのその姿からは想像もできないものだった。
そんななか、本庄病院に激震が走る。





夏目漱石色が少し和らいだのか、それとも慣れてしまったのか、「1」ほどは語りが鼻にはつきませんでした。
感動のお話だし、要所要所で素晴らしい言葉もあるのですが、盛り上がりでどうしてもわざとらしさというか、芝居じみた空気を感じてしまうのは、私がひねくれているからなのでしょうか。
栗原夫妻と大狸先生のキャラが浮世離れしているせいかなぁ。
素直に楽しめない自分がちょっと悲しいかも。
医療の過酷な現状、逝く人を送るということなどは考えさせられました。


そして、ようやくこれで本屋大賞2011年ノミネート作制覇です。
私としては、他に推したい本があるのですが、このなかから一つ選ぶとすれば…有川浩さんの「キケン」かな?

内容★★★★



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