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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/04/25 (Thu) 00:08
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2011/02/17 (Thu) 09:15

新潮社
2010年10月

身に覚えのない殺人の罪。それが江木雅史から仕事も家族も日常も奪い去った。理不尽な運命、灰色に塗り込められた人生。彼は復讐を決意した。ほかに道はなかった。強引に自白を迫る刑事、怜悧冷徹な検事、不誠実だった弁護士。七年前、冤罪を作り出した者たちが次々に殺されていく。ひとりの刑事が被害者たちを繋ぐ、そのリンクを見出した。しかし江木の行方は杳として知れなかった…。彼が求めたものは何か。次に狙われるのは誰か。あまりに悲しく予想外の結末が待つ長編ミステリー。






恐ろしい。
一度疑われたらどんどん泥沼に嵌っていってなすすべもない様子が克明に描かれていて、説得力もありました。
そしてこれは、いつ自分に起こってもおかしくないことだと思うのです。
では、何処から変えていけばいいのかというと、それはそれでとても難しい問題だと思います。
やはり、人が人を裁くのは、無理なのでしょうか。
そして例え無実を証明できたとしても、多分もとの生活に戻ることは難しくなってしまう社会的構図…。

もうひとつ考えさせられたのが、復讐について。
自分にそんなことが降りかかったとして、まだ守るものがあるなら踏みとどまれるかもしれないけれど、そうでない場合、理屈ではどうにもならないと思います。
肯定するわけでも、救われるとも思わないけれど、それでも…。

内容★★★★


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2011/01/13 (Thu) 10:38

エンターブレイン
2010年11月

本書は、他の読書術の本とは違い、ただ単に本の選び方や読み方を指南するだけの本ではありません。もちろん、本の選び方や読み方の説明もしていますが、本書の最終目標はそこにありません。本書は、これまで「いくら本を読んでも実行できなかった」「いくら本を読んでもちっとも成功できていない」というあなたの人生を、根本的に、そして抜本的に変えるための本です。




う~ん、想像していた内容とは違ってました。もっと具体的に本の紹介とかされているのかな、なんて思っていたのですが、人それぞれ求めているのは違うのだし、仕方ないかもしれませんね。
けれど、自分の求めている本に出会うために読み続ければいいんだと後押しされたようでうれしかったです。
実践するも何も、なんにもわかっていない私ですが、自分探し、これからも頑張ります。

内容★★★★


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2010/12/24 (Fri) 14:20

河出書房新社
2010年10月

僕の奥さん、咲子が家出して1カ月。僕は姉の月夜さんと咲子に会いに、新幹線に乗る――。温かな気持ちに包まれる表題作他、切ない恋、禍々しい恋、淡い想い、忘れられない痛みなど、珠玉の短篇連作集。




大変読み易いのですが、列車から見る風景のように流れてしまい、印象はあまり残らない感じ。
なんでだろう。軽い内容のお話というわけでもないのですけれど。
人間のどろどろした部分があまり描かれていないせいかなぁ。

内容★★★


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2010/12/15 (Wed) 14:21

小学館
2010年9月

花魁の死を追う、若き金四郎が掴んだ彼女の切ない思い
文化8年(1811年)、江戸吉原の日本堤の外に広がる田んぼで、稲本屋の雛菊という花魁が、刀を袈裟懸けに斬られて殺されていた。見つけたのは吉原の茶屋を出てきたばかりの18歳の金四郎。彼は歌舞伎の森田座で笛方をして暮らしていたが、実は旗本家の遠山家の跡継ぎでもあった。昨晩顔を合わせていた雛菊の死の真相を、金四郎は探り始める。旧知の狂歌師・大田南畝、浮世絵師の歌川国貞とともに、雛菊の周囲をあたるうちに、彼女がかねてから会う男たちに心中を持ちかけていたことを知る。彼女は、なぜ心中を望んでいたのか。金四郎は、いつしか雛菊の深く暗い心のうちに踏み込んでいくのだった。
「小学館文庫小説賞」第11回受賞作。





わりとあっさり風味。
それは、金さんの慟哭はわかるものの、被害者の内面にあまり踏み込んでいないからかも。
結局金さん中心のお話なので、そちらを全面に出したほうが受け入れやすかったかも。読み易いのに、タイトルで敷居が高くなってしまっている気がしないでもないです。
今も格差が叫ばれているけど、やはり江戸時代のほうが酷いですね。理不尽さは比較になりません。

内容★★★


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2010/11/22 (Mon) 11:20

小学館
2010年9月

一人娘・真由が誘拐されて一か月、安否のわからないまま、白石千賀は役場の仕事に復帰、溜池工事の請負業者決定を控えていた。そんな千賀にかかってくる「おたくの真由ちゃんが死体で発見されました」といういたずら電話の主とは・・・・(第一話「談合」)。真由ちゃん誘拐事件から2か月後、同じ町内に住む24歳の会社員・鈴木航介が死体で発見された。同僚の久保和弘はその1週間前、経理部員である航介から不正を指摘されていた。そして、航介の携帯にいまも届くメールの中に衝撃的な一文を発見する(第二話「追悼」)。渡亜矢子は真由ちゃん事件の犯人を追っている刑事。無事に戻ってきた幼児から証言を引き出すのは容易ではなかったが、工夫を重ねて聞き出した犯人像に近い人物を探し当て、ついに逮捕にこぎ着けるが・・・・(第三話「波紋」)。そして最終話、すべてのエピソードが1つの線になり、事件の背景にさまざまな「救い」があったことを知る(「再現」)。一つの事件が起こした波紋は「別の新しい事件を引き起こし、その新しい事件がまた波を立てる。波は当事者のみならず、周りの人々までをも飲み込み、翻弄していく」──




1話ごとに視点が変わり、徐々に真実が明らかになっていく構成となっており、最後まで楽しむことが出来ました。
脇役に過ぎない笹部教授ですが、「誰かが誰かを傷つける――そんな事件の裏側には、ときに誰かを守ろうとする物語が潜んでいる」とかタイトルの由来とか、結構重要な台詞を吐くのは何故かこの人。
面白い役割ですが、多分他の小説にも登場しそうな予感。

内容★★★★


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