2010/10/01 (Fri) 09:46
小学館
2009年8月
栗原一止は信州の小さな病院で働く、悲しむことが苦手な内科医である。ここでは常に医師が不足している。
専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を三日取れないことも日常茶飯事だ。
そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。
だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。
悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。第十回小学館文庫小説賞受賞作。
2010年本屋大賞弟2位。
(関係ないですが、これで2010年度は7位まで制覇しました。あと3つ。)
話題作ということで読んでみました。
まず、この主人公の話し方で好みが分かれるかもしれませんね。私はダメでした。
どうしてもふざけてる気がして、感情移入しにくかったです。
地方の医療問題についても、海堂尊さんが扱っているし、二番煎じといった感じ。
キャラが作り物めいていてリアル感がないせいか、芝居を見せられているといった感じで心が動かされることはなかったです。
患者の境遇とか、医療問題にしても、もう少し踏み込んだほうがよかった気がします。
「神様のカルテ2」も最近発売されたということで、進化していることを期待したいです。
内容★★★
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