2010/08/24 (Tue) 10:52
理論社
2008年12月
なぜわれわれは、子どもに「金」の教育ができないのだろう!? カネがなければ一家離散、カネがなければ一家心中。カネがなければ人生、貧しい。これは真実だ、ああそれなのに。経済学者やカネの地獄を見ないものにはけっして語れない、そんな、カネと労働のリアルをみつめ、人生の根本を哲学する書。
人生に必要不可欠なのに、教育の場でも家庭でも語ることの難しいお金の話。西原理恵子が身をもって体験したお金にまつわる全てを語ります。
貧しさ、稼いで得たもの、ギャンブル、アジアからみた日本…。「お金」について考えることは、人間関係、仕事関係、自分と世界との関わりにつながります。西原流お金道はココロとカラダにピリっと効きます。
どん底だった、あのころのこと。「貧乏」は、札束ほどにリアルだった。「働く」はもっと、「しあわせ」につながっていい。だから、歩いていこう。自分の根っこを忘れないために。大切な人が、心から笑ってくれるように。切れば血が出る、読めば肉となるサイバラの物語へ、ようこそ。
西原理恵子が「カネ」を通して自らの生き様と理念を語る初の自伝的エッセイ登場!
故郷での貧しさゆえの八方ふさがりの生活。東京に出てきて学校に通いながら自分の絵を出版社に持ち込み次第に認められて行く。そしてギャンブル、アジアへの旅で出会った貧しい子ども達、大切な家族の事。
「お金」について考える事は人間関係・仕事関係、つまり自分と世界との関わりにつながっていくのです。
漫画で描かれた西原ワールドがより深く・よりリアルに迫って来る1冊。
西原ファンならずとも納得・感動の1冊です!
ストレートだし、お金に苦労した人の実体験だけに説得力があります。
お金なんてなくたって…なんて綺麗ごとはやはりまやかしだと思います。
結局お金がなければ、何もできないのがこの社会の仕組み。
何をわめこうが、お金がなければ誰かに手を差し伸べることさえもままならない…。
お金と仕事のバランスについての話も妙に納得。
日本人がお金の話を公然としない気質についても、自分自身身に覚えがあります。変えたいですね。
学生時代にこういう本に出会えるとよかったな、なんて思ってしまいます。
内容★★★★★
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