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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/04/29 (Mon) 22:00
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2010/09/08 (Wed) 09:15

徳間文庫
2009年3月

京都。修学旅行でグループ行動をしている七名の東京の中学三年生。
知恩院に向かうバスで、その中の一人の女性徒、小野田冬葉が失踪し、消息を絶った――。
二十年後。35歳となり、それぞれの毎日を懸命に生きるグループのメンバーに、
過去の亡霊が甦る。
「おひさしぶりです。わたしを憶えていますか?」
突然、送られてきた冬葉からのメール。
運命に導かれて再会した同級生たち。そして彼らに次々と降りかかる不可解な事件。
冬葉は生きているのか? 彼女の送るメッセージの意味とは‥‥?
渾身のサスペンス・ミステリー!





登場人物が多すぎず少なすぎずで、なかなか読みやすかったです。
様々な人々の人生がしっかり描かれていて、推理小説というよりもヒューマンドラマの色が濃く感じました。
ユーミンの「カンナ8号線」は懐かしかったな。松任谷由実、久しぶりに聴きたくなっちゃいました。
美人についての左右対称説は、百田尚樹さんの「モンスター」とは異なるようなので、読み比べるのもいいかもしれません。

勿論、謎は謎として興味をそそるので、下巻も楽しみです。

内容★★★★


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2010/08/04 (Wed) 15:45

河出書房新社
2010年4月

ある日、看護師の前に現れた、ひとりの男。彼は女性にこう囁いた。「この病院は、まもなく倒産します」……鬼才・新堂冬樹が病院乗っ取りという社会問題をテーマに挑む、衝撃と感涙の書き下し長篇!




個人的には、同時に読んでいた「憚りながら」と同じ肝臓移植について書かれていたので、その偶然には感じるものがありましたが、それだけでした。
病院関係についての描写は、海堂尊さんが作品に書かれていた以上のものがあるわけではなく、目新しさや勉強になるところは特にありませんでした。
ストーリーは、文章が読みやすくサクサク進むのですが、展開もスケールも2時間サスペンスドラマみたいな感じでした。

内容★★★


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2010/07/24 (Sat) 15:34

集英社
2010年6月

ある日突然、父親が逮捕! 東京の進学校から一転、変わり者の実のおばさん率いる札幌の児童養護施設の居候となった14歳の陽介。さまざまな出会いに彼は・・・。時代の閉塞感を突き破る、痛快青春ストーリー!

高見陽介、14歳。父が逮捕され、母と離れ離れになったら、未来を拓く「出会い」が降ってきた。児童養護施設に暮らす中学生たちの真っ向勝負の「人生との格闘」、体を張って受け止めるおばさんや大人たちの生きざま…全編を貫く潔さが胸に迫る




よいお話でした。
文章も上手く、最初のページを開いた途端、ぐいぐい引き寄せられます。
この小説には、不幸な境遇にあった人々がたくさんでてきます。
でもみんな、それぞれその境遇に負けることなく頑張って一生懸命生きています。
すべてが上手くいくわけではないけど、それでも一生懸命ってやっぱり恰好いいです。
人生とは、本当の幸せとは、家族とは…。
いろいろなことを考えさせてくれる素晴らしい本でした。

内容★★★★★


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2010/07/19 (Mon) 13:47

講談社
1977年10月

100万回生まれかわっては、飼い主のもとで死んでゆく猫。飼い主たちは猫の死をひどく悲しんだが、猫自身は死ぬのなんか平気だった。ある時、猫は誰の猫でもない野良猫となり、一匹の白猫に恋をする…。




いろいろな解釈のできる奥の深い絵本ですね。
この猫は、何も楽しいことがにようなのに、何度も生き返っているのは、何か素晴らしいことを見つけるためだったのでは、なんて後から考えたりもして。
最後にもう二度と生き返らないのは、満足したから?、それとも、もう二度と愛する人を失うという悲しい思いをしたくないから?
もう一歩踏み込んで、愛する人を失う悲しみを知った猫は、いままでの飼い主達の気持ちもようやく理解し、そんな悲しい思いをもう誰にもさせたくないため?…ちょっと違うかな。
なんて、いろいろ好きな人と話し合ったりもいいかもしれませんね。
正解不正解はないと思うし、どう読み取るかは、本人次第だと思うのです。

内容★★★★★


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2010/07/02 (Fri) 09:31

祥伝社
2009年10月

「ほかならぬ人へ」
二十七歳の宇津木明生は、財閥の家系に生まれた大学教授を父に持ち、学究の道に進んだ二人の兄を持つ、人も羨むエリート家系出身である。しかし、彼は胸のうちで、いつもこうつぶやいていた。「俺はきっと生まれそこなったんだ」。
サッカー好きの明生は周囲の反対を押し切ってスポーツ用品メーカーに就職し、また二年前に接待のため出かけた池袋のキャバクラで美人のなずなと出会い、これまた周囲の反対を押し切って彼女と結婚した。
しかし、なずなは突然明生に対して、「過去につき合っていた真一のことが気になって夜も眠れなくなった」と打ち明ける。真一というのは夫婦でパン屋を経営している二枚目の男だ。「少しだけ時間が欲しい。その間は私のことを忘れて欲しいの」となずなはいう。
その後、今度は真一の妻から明生に連絡が入る。彼女が言うには、妻のなずなと真一の関係は結婚後もずっと続いていたのだ、と。真一との間をなずなに対して問いただしたところ、なずなは逆上して遂に家出をしてしまう。
失意の明生は一方で、個人的な相談をするうちに、職場の先輩である三十三歳の東海倫子に惹かれていく。彼女は容姿こそお世辞にも美人とはいえないものの、営業テクニックから人間性に至るまで、とにかく信頼できる人物だった。
やがて、なずなの身に衝撃的な出来事が起こり、明生は…。

「かけがえのない人へ」
グローバル電気に務めるみはるは、父を電線・ケーブル会社の社長に持ち、同じ会社に勤める東大出の同僚・水鳥聖司と婚約を控えて一見順風満帆に見えるが、一方でかつての上司・黒木ともその縁を切れずにいる。黒木はいつも夜中に突然電話を寄越し、みはるの部屋で食事を要求した後、彼女の身体を弄ぶのだ。みはるはみはるで、聖司という婚約者がいながら、何故か野卑とも言える黒木に執着している。黒木が言うには、五歳から大学に入るまでの十三年間、都内の養護施設を渡り歩いていたというが、黒木を見ていると、苦労が必ずしも人を成長させるとは限らない、とみはるは思う。
一方で、社内では業績不振も相俟って、他社との合併話が進行していたが、それを巡る社内の政争のあおりを受けて、黒木の後ろ盾である藪本常務の立場が危うくなっていた…。





2010年 第142回 直木賞受賞

結婚や恋愛は、始めのうちはどうしても見た目やフィーリングでいってしまうのかもしれませんね。
この小説では、自分にとっての本当に大切な人、自分にとって本当に必要な人を見つけるまでの、自分の気持ちに気付くまでの紆余曲折が上手く描かれていると思いました。
結婚って、家庭を築いていくことって、本当に難しいことだと思います。
どちらかが我慢していれば、それでうわべは成り立つのかもしれませんが、本当にそれでよいのでしょうか。
お互いを高めあって、尊重しあって、やさしく思いやりを持って接していける夫婦でいられるといるとしたら、それは何にも勝る幸せなことだと思います。

内容★★★★


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