2010/07/19 (Mon) 13:47
講談社
1977年10月
100万回生まれかわっては、飼い主のもとで死んでゆく猫。飼い主たちは猫の死をひどく悲しんだが、猫自身は死ぬのなんか平気だった。ある時、猫は誰の猫でもない野良猫となり、一匹の白猫に恋をする…。
いろいろな解釈のできる奥の深い絵本ですね。
この猫は、何も楽しいことがにようなのに、何度も生き返っているのは、何か素晴らしいことを見つけるためだったのでは、なんて後から考えたりもして。
最後にもう二度と生き返らないのは、満足したから?、それとも、もう二度と愛する人を失うという悲しい思いをしたくないから?
もう一歩踏み込んで、愛する人を失う悲しみを知った猫は、いままでの飼い主達の気持ちもようやく理解し、そんな悲しい思いをもう誰にもさせたくないため?…ちょっと違うかな。
なんて、いろいろ好きな人と話し合ったりもいいかもしれませんね。
正解不正解はないと思うし、どう読み取るかは、本人次第だと思うのです。
内容★★★★★
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