2010/11/30 (Tue) 10:38
文芸社
2005年5月
2歳2ヶ月で「急性リンパ性白血病」と告げられ、骨髄移植の結果、順調に完治した愛娘・みぽりん。病気の影響からか、同級生と比べて身長が低かったが、そんなことはあまり気にしないえくぼのかわいい女の子だった。しかし、中学に入学した途端、今度は「悪性脳腫瘍」がみぽりんを襲う……。平均余命1年と告げられた母が、みぽりんの書いた絵手紙を交えて闘病生活を記録。重い病に侵されているとは思えない力強さと前向きさを持つみぽりんの絵手紙から、生きる勇気をもらうことができる一冊。
TVドラマを観て知り、もっとみぽりんの絵を見たくなり手に取りました。
みぽりんのお母さんが綴った、日記のような記録なので、映像と比べるとドラマ性とかがあるわけではないのですが、その感情を抑えたむしろ淡々ともいえる書き方が、逆に切実さを表しているように感じました。
身体の小さなみぽりんが描く絵は、とても生命力に溢れ、彼女の生きたいという気持ちがひしひしと伝わってきます。
理不尽さによく愚痴る私ですが、彼女や彼女の家族に比べたらなんと小さなことか。恥ずかしいです。
せめて、優しい家族に囲まれていた分、短い人生だったけれども幸せだったのだと、思いたいです。
内容★★★★
PR
Comment