2010/08/06 (Fri) 14:06
ジャイブ
2008年10月
高1春、音楽のできる仲間と澄んだ目の女子に出会った。
音楽一家に生まれた僕・津島サトルは、チェロを学び芸高を受験したものの、あえなく失敗。不本意ながらも新生学園大学附属高校音楽科に進むが、そこで、フルート専攻の伊藤慧と友情を育み、ヴァイオリン専攻の南枝里子に恋をする。
夏休みのオーケストラ合宿、市民オケのエキストラとしての初舞台、南とピアノの北島先生とのトリオ結成、文化祭、オーケストラ発表会と、一年は慌しく過ぎていく。
これも素晴らしい青春小説ですね。
初恋の胸が締め付けられるような、切なさと情熱と喜びがうまく描かれているように思います。
若者特有の、うぬぼれというか、思い上がりも上手に表現されていて、自分を思い返し、恥ずかしいような気持ちにもなりました。
演奏の描写なども臨場感たっぷりで、読んでいるだけでその緊張が伝わってきます。
私の子供は今、吹奏楽をやっていて、これからも音楽に携わっていきたいとのことなので、是非にも読ませようと思っています。
そういう私も音楽に関わっていましたが、人様にいえるようなものではないくらい中途半端で、恥ずかしくもあり悔やまれもします。なんでもっと本気でやらなかったんだろう…。
今から考えると、音楽の素晴らしさ、一生懸命やることの素晴らしさがまるでわかってなかったんだぁと思います。
この本は回想形式で始まっており、この先に苦難が待ち受けているようなのですが、この1巻ではまだそれは明らかになっていません。
先がとても気になります。
また、音楽だけではなく、哲学に関しても素人の私には、大変わかりやすく勉強になりました。
タイトルの意味も、最後まで読めばわかるのかな?
内容★★★★★
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