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2010/11/01 (Mon) 10:20

あすなろ書房
2010年9月

いつでもそこにあるりんごの木。
成長し変わっていく少年。
それでも木は惜しみなく愛を与え続けた…

世界的名作絵本が村上春樹の訳で新登場。

「あなたはこの木に似ているかもしれません。
あなたはこの少年に似ているかもしれません。
それともひょっとして、両方に似ているかもしれません。
あなたは木であり、また少年であるかもしれません。
あなたがこの物語の中に何を感じるかは、もちろんあなたの自由です。
それをあえて言葉にする必要もありません。
そのために物語というものがあるのです。
物語は人の心を映す自然の鏡のようなものなのです。」
(村上春樹/訳者あとがきより)




村上春樹さん訳ということで読んでみました。
絵本というか、シンプルなお話って難しいです。私が明確な問題定義とか答えを求めてしまうからかもしれません。投げ出されて落ち着かないというか…。
村上春樹さんがあとがきで言っていることは頭ではわかっているのですが、性格というのは変えがたいものらしく、なかなか思うようにはいきません。

で、人間的に小さな私はまず憤りを感じました。
木の献身さに対する少年の身勝手さに。
これは、親子を象徴しているのか、人間と自然を象徴しているのか…。
う~ん、やっぱり難しい…。

内容★★★★


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