2010/11/01 (Mon) 10:46
集英社
2010年8月
画家志望の青年と謎の美青年の大正怪奇探偵譚
大正3年、画家を志して裕福な家を出た功次郎は、穂村江雪華と名乗る青年と出会い、不思議な出来事に遭遇するように。実在の事件を織り込みながら、怪奇で耽美な物語が展開する傑作連作短編集。
登場人物たちがみんな魅力的でいい感じ。
短く謎めいていて、明治と昭和の入り混じったどっちつかずの雰囲気もよくでている気がします。
風波の秘密(密かに思いを寄せる人)は、最後の最後で明らかになるのですが、雪華の正体や怪しげな蟋蟀荘の住人たち、惣三郎など、まだまだ語られていない部分が多々あるので、続編が出るに違いないとは思っているのですが。
風波の一人称で、思い出話として語られているのですが、どうも今は雪華と一緒にはいないように読み取れるので、そこらへんも後々語られるのでしょうね。
私は、雪華がみれいじゃを作っている張本人なのかな、なんて思ったりしています。
内容★★★★
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