2010/11/02 (Tue) 18:51
エンターブレイン ビームコミックス
2009年12月
エンターブレイン ビームコミックス
2010年10月
①時はローマ時代。建築技師である主人公のルシウスは、生真面目すぎる性格が時代の変化に合わず、職を失ってしまう。落ち込む彼は友人に誘われて訪れた公衆浴場で、突然現代の日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。日本の風呂文化に衝撃を受けたルシウスは古代ローマに戻って、そのアイディアを使い大きな話題を呼ぶ。タイムスリップを繰り返すルシウスは、新しい浴場技師としての名声をローマで得ていくのだが……。
②I巻に続き、主人公ルシウスは古代ローマと現代日本をタイムスリップにより往復。風呂といえば……という定番の飲物がまたまた登場。さらにI巻では猿が温泉に入っていましたが、今回もある動物と温泉で遭遇。またアミューズメント系の温泉施設にも出没。こうして数々の事件(事故?)が勃発。そのたびにルシウスは驚愕し、自信を失いつつも、持ち帰ったアイディアでローマ時代の公衆浴場は活気を帯びていき、彼は名声を手に入れていきます。しかし、生真面目なルシウスは、そうした名声や成功を簡単には受け入れられず……。
笑いすぎて苦しい。「マンガ大賞2010」大賞、「第14回手塚治虫文化賞短編賞」を受賞するのも頷けます。
入浴だけを題材にここまで話を作れるのはすごいですね。素晴らしい視点を持っていると思います。
それに加え、生真面目なルシウスのリアクションがもう、抱腹絶倒です。
「自分は浴場の技師としてすべての知恵と努力を注いできたと思っていたが、それは愚かな自負に過ぎなかった。…なんというザマなのだ。ローマ帝国も私もこのままではオシマイではないかッ」ってもう最高。
明らかにローマ時代には使うわけないだろっていう言葉も何気に使われているのがさらに面白いです。
内容★★★★★
PR
Comment