2010/12/11 (Sat) 13:58
徳間書店
2010年8月
二ノ宮こと葉は、製菓会社の総務部に勤める普通のOL。他人の結婚式に出るたびに、「人並みな幸せが、この先自分に訪れることがあるのだろうか」と、気が滅入る27歳だ。けれど、今日は気が滅入るどころの話じゃない。なんと、密かに片思いしていた幼なじみ・今川厚志の結婚披露宴だった。ところが、そこですばらしいスピーチに出会い、思わず感動、涙する。伝説のスピーチライター・久遠久美の祝辞だった。衝撃を受けたこと葉は、久美に弟子入りすることになるが…。
明るくユーモラスな雰囲気は、映画かドラマで見たような既視感がありました。
そんな馴染みやすい雰囲気に、最近の政治のかなり実情に近い出来事が盛り込まれているため、政治の苦手な人は勉強にもなるかも。最終的には、悲しいかな、現実は小説のようにはいっていませんが…。
スピーチについては、使うかどうかはともかく、大変参考になりました。
ストーリーも程好く感動でいい感じでした。と思っていたら、ラストでやられ涙ぐんでしまいました。
このお話の選挙のスローガンに「まっすぐ」というのが出てきますが、まさにこの小説こそ「まっすぐ」だったと感じました。
内容★★★★★
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