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2010/12/13 (Mon) 19:47

光文社
2010年9月

三十三歳の、同い年の男女が出会った。周吾は未婚で、認知症が進む父親との二人暮らし。女のあかりは、彼女としか話しができない場面緘黙症の娘との二人暮らし。彼女は、父親が入所する介護老人保健施設の介護士だった。彼は、あかりに惹かれていくが、それぞれがさらに大きな事情を抱えていた……。――人は本当に愛する人のために何ができるのか。感動大作!




かなり重いお話です。
老人介護にDV、場面緘黙症と容赦ない設定に、主人公たちより私の方が絶望し挫けそうになります。
それでも彼らは、希望を捨てることなく、苦しみながらも一生懸命真面目に生きています。
相手のことを本当に思いやる、ということについて考えさせられました。
特に介護についてはとても詳しく書かれており、大変勉強にもなりました。
自分の親、そしていつかは自分にも係わってくろと思われるその現実。
介護してもらってまで生きていたいのか、その年になるまでわかりそうにないけれど、だからといって…。
人は何のために生きているのでしょうか…。

内容★★★★★


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