2010/12/20 (Mon) 20:18
ポプラ社
2010年12月
第5回ポプラ社小説大賞受賞作。
廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。
「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。
そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。
命の十字路で二人は、ある契約を交わす。
肉体と魂を分かつものとは何か? 人を人たらしめているものは何か?
深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。
そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、
かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。
重いテーマの割にストーリーはかなり軽いですね。なので感動も共鳴もなく、何も伝わってこないです。
水嶋ヒロさん自体をほとんど知らない私は、バイアスがかかっていないつもりですが、この作品はちょっと褒めにくいかも。
水嶋ヒロさんが小説を書いた、ってことは不況の出版業界のカンフル剤としても悪くないとは思うけれど、この作品が大賞を取ったというのは納得しかねます…。
普通に出版しとけば、ここまで批判を買わなかったのじゃないかな。出版社のせいですね。
内容★★
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