2010/12/24 (Fri) 10:47
新潮社
2010年10月
模範的な警官になろうと、誰よりも強く思ってきた。ノンキャリアながら管理部門で抜擢され、エリート部署へ配属された。だが、待っていたのは不祥事の責任を被る屈辱の左遷…。若き警部・柴崎令司が、飛ばされた所轄署で体験する人生初の悪戦苦闘。他人には言えない屈託を抱えた男が、組織と世間の泥にまみれて立ち上がる人気シリーズ全七編。第63回日本推理作家協会賞短編部門受賞作「随監」収録。
よくある正義のための警官というわけではなく、出世のことが第1と考える男が主人公のお話。警官だって人だな、サラリーマンなんだな、って改めて思わせる本でした。
警察の様子はとても詳細でリアルで勉強になりますが、心情的な描写が私には物足りなく感じました。そのため感情移入とかはしにくかったです。
大企業と同じく、出世、、天下り、しがらみ、不正、体裁、隠匿…。いろいろ考えさせられます。
内容★★★★
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