2010/10/02 (Sat) 22:13
小学館
2010年8月
もっと我慢せず、自分のために生きればいい。
君川小麦は、26歳のパティシエール。東京での修行を終え、ケーキショップを開くため故郷の北伊豆に帰ってきた。小麦の兄・代二郎と義理の姉・道恵の間には、叶夢(かなむ)という6歳の息子がいる。叶夢には、レイモンドという天使の友達がいるらしい。ケーキショップ開店のため小麦が見つけた店舗物件に対し、叶夢は「ここ、はやらないよ」「レイモンドがそう言ってる」と口にし、小麦、代二郎夫妻を戸惑わせる。しかし、結果は叶夢の言うとおりに…。さらに、帰京した小麦には家族にも明かせない秘密があった。君川家の人々は様々な困難を乗り越えながら、ケーキショップの再起を目指す。
泣けて仕方がなかった。
それは、この本の登場人物たちが優し過ぎるから。
いい人たちばかりで、苦難にも、みんなで支えあったりして乗り越えていく姿が素敵でした。
天使も出てくるのですが、存在するのかしないのかの位置がまた絶妙でよかったです。
それだけに、最後の最後まで奇跡が起こって欲しいと真剣に祈っている自分がいました。
幸せってなんなんでしょうね。
人によって違うとは思うけど、長生きすることでも、お金持ちになることでもないような気がします。
人にとっての幸せ、本当の意味での生きるということを、この本は教えてくれます。
内容★★★★★
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