2010/08/25 (Wed) 17:01
双葉社
2009年7月
ハッピーは白くてちいさな子犬。小学生のみくちゃんに拾われて、エサをくれるお母さん、ぶっきらぼうだけどいつも散歩に連れて行ってくれるお父さんと、幸せな日々を過ごしていた。しかしハッピーの成長とともに時は経ち、家族は少しずつ変わっていく。お父さんが体調を崩し仕事を失ったことをきっかけに、家族はバラバラ、自宅も処分することに。お父さんは、愛犬ハッピーとふたり、生きるために、故郷を目指しボロ車で旅に出る。少し不器用で強がりなだけで、ごくありふれた普通の父親でありながら、どうしようもない立場に追いやられてしまった「お父さん」。そんな「お父さん」をひたむきに愛し、ついていくハッピー。ときに可笑しく、ときに切ない、限りある生を謳歌するような短くて永い旅がはじまった──。
これは胸に来ますね。
残酷さとやさしさと寂しさと…。
なんだろう。この寂寥感は。
決して悪いことをしたわけではない「お父さん」。
家族との付き合いが上手くできなかっただけ。
平穏な舞にとを望んでいただけ。でも、全てを失ってしまいます。
困ったときに助け合えない家族ってなんだろう…。
でもそれが今の世相を表しているのかも。
実は昨日、車のタイヤがバーストして立ち往生。(その車はタントで、予備のタイヤはありません)
保険屋さんのロードサービスを呼んでもよかったのですが、自宅からそう離れていないので、迎えにきてもらうことに。
すると、必要ないのに、家族全員で来てくれました。
そんな家族を大事にしていきたいな、と思いました。
家族だからって、いて当たり前と思ってはいけないですね。
家族との関係も、毎日大切に育てていかなければならないのでしょう。
特にこの本を読んで、その気持ちは強くなりました。
内容★★★★★
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