2010/08/16 (Mon) 14:52
集英社
2010年6月
ワーキングマザーのPTA奮闘小説
育児と仕事を何とか両立してきた、ワーキングマザーの陽子。息子の小学校入学で少しはラクになるかと思いきや、PTA・学童父母会・地域子供会などに悲鳴を上げる、想像以上に大変な日々が幕を開けた……。
●入学早々、初の保護者会はPTA役員決めの修羅場に。空気を読めない陽子は、早速敵を作ってしまう。ああ、永遠に埋まらぬ専業主婦と兼業主婦の溝…「女は女の敵である」
●仕事と子育ての両立に不可欠な、義母のサポート。“孫のためなら”の影に押しやられた本音は不満だらけ!?「義母義家族は敵である」
●夫は結局、家事も育児も“他人事”。保護者会も母親の姿ばかり。働く母親にできて働く父親にできないことなんて、ないはずなのに…「当然夫も敵である」
その他、わが子や先生、さらにはPTA会長に戦いを挑む!?笑いあり、涙あり、前代未聞の痛快ノンストップ・エンターテインメント!
現代社会での育児の困難さをリアルに描き出した作品。
これを読めば、夫も妻の苦労がわかるというもの。
敵と想定されているのは、ママ友、義母(&義姉、義妹)、男、夫、子供、先生、PTA会長。
仕事は出来るが、子育てや周りに同調のできない主人公が、失敗しながらも奮闘するお話。
子育ての最中の人だけでなく、これからの人、終わった人も楽しく読めると思います。
結局、地域は自分たちで築き上げていくものだし、法律と同じで、行事やPTA他役員関係などいろいろ見直さなければいけない時期に来ているのかもしれませんね。
これ読んで、少子化が加速したりして、なんて不安もあったりして。
ラストもなかなか気が利いていて、いい感じでした。
テレビドラマ化しそうな感じ。
内容★★★★
PR
Comment