忍者ブログ
アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
Admin / Write
2024/04/19 (Fri) 12:30
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2010/08/18 (Wed) 18:39

講談社
2009年12月

あいつの人生が終わり、僕たちの長い旅が始まった。
中学2年でいじめを苦に自殺したあいつ。遺書には4人の同級生の名前が書かれていた――。
背負った重荷をどう受け止めて生きればよいのだろう?悩み、迷い、傷つきながら手探りで進んだ20年間の物語。

講談社創業100周年記念出版
さらに大きく進化した重松清による書き下ろし感動傑作!

なぜ、あいつは僕に、<親友><ありがとう>と書きのこしたのだろうか。あいつを見殺しにした<親友>の僕と、遺書で<ごめんなさい>と謝られた彼女。進学して世界が広がり、新しい思い出が増えても、あいつの影が消え去ることはなかった。大学を卒業して、就職をして、結婚をした。息子が生まれて、父親になった。「どんなふうに、きみはおとなになったんだ。教えてくれ」あいつの自殺から20年、僕たちをけっしてゆるさず、ずっと遠いままだったあのひととの約束を、僕はもうすぐ果たす――。

第44回吉川英治文学賞受賞





「人間って、死にたくなるほどつらい目に遭ったときに絶望するのかな。それとも、死にたくなるほどつらい目に遭って、それを誰にも助けてもらえないときに、絶望するのかな。」
「忘れることで立ち直るのなら、僕は立ち直らなくていい。立ち直りたくない、とも思う。」
などなど、心に沁みる言葉が随所に散りばめられており、テーマも深く、一時も気を抜くことを許さない本でした。

自殺は逃げだとか言う人もいますが、絶望の度合いは本人にしかわかるはずもなく、軽々しくは言えないとも思うのです。
これは鬱病の人についても同様に思うのですが、自力では抜け出すことができず、誰かが助けの手を差し伸べないといけないのではと。
この本は命の大切さを訴えているように思えました。
自殺だけでなく、殺人、事故などでも。命が失われることによって、遺族にも加害者にも、その後の人生にずっと深い影響を与えていきます。
いじめやカッとなっての殺意、不注意…。
謝ったり後悔したってどうにもならない、人の命が軽くないというのはこういうことなんだと、重大なことなんだと、この本は訴えているように思います。

内容★★★★★


拍手[0回]

PR
Comment
Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
  HOME   2670  2669  2668  2667  2666  2665  2664  2663  2662  2661  2660 
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カテゴリー
フリーエリア
にほんブログ村 英語ブログ 洋書・映画の英語へ blogram投票ボタン ↑ランキングに参加していますので、いずれかクリックしていただけると励みになります。 しかっちさんの読書メーター
ブログ内検索
プロフィール
HN:
しかっち
性別:
非公開
バーコード
カウンター
最新コメント
最新TB
忍者ブログ [PR]