忍者ブログ
アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
Admin / Write
2024/11/16 (Sat) 07:29
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2010/08/17 (Tue) 21:06

講談社
2010年6月

あなたは、こんな夫に、こんな父親に、会ったことがありますか。
 家族を守ることが生きてゆくこと。そこに迷いはなかった!
 ボクにはオジさんがいた。久しぶりに帰郷したボクは、かつて父のもとで働いていた権三から、若き日の父とオジさんの話を初めて聞き衝撃を受けた。 少年はひとりで日本に渡り、働き続け、家族を持った。戦乱、終戦。妻の弟・吾郎は家族と祖国のある半島に帰る。5年後、朝鮮戦争が勃発。吾郎は戦乱に巻き込まれる。過酷な潜伏生活を強いられた弟のために、妻は夫に救済を求める。戦火の中、夫・宗次郎は義弟を助けに戦場に突進する。救いを求める弟。生還を祈る妻と家族。戦火を走る主人公たち。
 家族の絆を命がけで守り抜く父の姿を描いた、伊集院文学の原点。新たな代表作というべき、自伝的長篇小説の決定版。





時代や背景が姜尚中さん著「母 -オモニ」とほとんど重なっていて、いっきにこの時代の朝鮮事情に詳しくなった気がしています。
戦争はやはり悲惨で、現地の人たちは過酷過ぎる状況を強いられてしまいます。
宗次郎の勇気と行動力は驚嘆に価しますが、もしお金がなかったらと思うと…。そのお金は戦争特需のおかげなのが皮肉です。しかしそもそも戦争がなければ、そんな危険なこともする必要がないわけで。
核家族(しかもそれさえも崩壊している事件さえ多発)化している現在では考えられない、大きな意味での家族愛。それがここに描かれています。

連載当時は「ボクのおじさん」というタイトルだったそうですが、書いているうちに方向が変わったのか、興味深いところです。
読み終わった今、現タイトルの意味がしっかり胸に落ち着きます。

内容★★★★


拍手[0回]

PR
Comment
Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
  HOME   2669  2668  2667  2666  2665  2664  2663  2662  2661  2660  2659 
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
フリーエリア
にほんブログ村 英語ブログ 洋書・映画の英語へ blogram投票ボタン ↑ランキングに参加していますので、いずれかクリックしていただけると励みになります。 しかっちさんの読書メーター
ブログ内検索
プロフィール
HN:
しかっち
性別:
非公開
バーコード
カウンター
最新コメント
最新TB
忍者ブログ [PR]