2010/08/12 (Thu) 21:00
文芸社
2010年6月
ある日、貧民街から子どもたちが消えた──。栄達のために、ストリートチルドレンへの凶行に走った黒宮。関係者すべての記憶は消され、事件は闇に葬られた。黒宮はMOC東京本部のトップに昇りつめ、さらに野望を加速させる。はたして、すべてを失った相馬は、真実を暴くことができるのか! そして権力の階段を昇る黒宮の真の目的と、背後にうごめく黒幕の正体は? 記憶争奪をめぐる頭脳戦の果てに、それぞれに待ち受ける運命とは!?
予定調和とはいえない終わり方は、少しだけ現実っぽくてよかったと思います。
しかし、重複というか無駄に再現シーンが多く、だらだらした感じですね。1冊に収まったと思うのですが。そのほうが、作品が締まった気がします。
あと、「ニホンブンレツ」や「リアル鬼ごっこ」でも思ったのですが、主人公と思われる人たちの、煮え切らないというか、行動力がないというか、状況に流されるだけ的な感じが、どうにもすっきりしません。
感情移入はできないなぁ。
内容★★
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