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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
読んだアメコミ、映画、漫画、小説などの記録。 画像をクリックすると、若干大きいサイズで見られます。 ★★★★★……震えます。生きてて良かったと思います。 ★★★★……唸ります。気分が高揚します。 ★★★……うんうん。読んで損はないかと。 ★★……時間を損したかなと悲しくなるかも。 ★……怒りがこみ上げてくるかも?
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2024/03/29 (Fri) 13:43
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2010/04/05 (Mon) 12:23

徳間書店
2009年8月

弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。“王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。すべては「王」になるために――。人気作家の新たなるファンタジーワールド。


伝記というより、おとぎ話な感じですね。語り方も。
作者の言うとおり、確かにいままでの作品とは毛色が違うようです。
なので、凝ったプロットなどを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。
文章が巧みで、一気に読ませるところは変わりませんが。

人より才能があること、一つのことにすべての情熱を傾けることは、とてもうらやましいことだと私は思っていたのですが、どうやらそうでもないようです。
この主人公を見ていると、とてもじゃないですが、幸せそうには見えないのです。
幸せについて、人の生きる目的において、またもや考えてしまう私でした。

内容★★★★


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2010/03/13 (Sat) 11:32

祥伝社 NONノベル
2003年2月

市役所で働く成瀬、喫茶店主の響野、20歳の青年久遠、シングルマザーの雪子たちの正体は銀行強盗。現金輸送車などの襲撃には「ロマンがない」とうそぶく彼らの手口は、窓口カウンターまで最小限の変装で近づき「警報装置を使わせず、金を出させて、逃げる」というシンプルなものだ。しかしある時、横浜の銀行を襲撃した彼らは、まんまと4千万円をせしめたものの、逃走中に他の車と接触事故を起こしてしまう。しかも、その車には、同じ日に現金輸送車を襲撃した別の強盗団が乗っていた。


ストーリーも勿論面白いけれど、何より登場人物たちの会話が楽しいです。
キャラが生き生きしています。絶妙なキャラ設定ですね。
この人たちに会えただけでも読む価値があった、そんな気持ちにさせてくれる小説でした。
何気ない会話の中にちゃんと伏線が張られているし、キャラの言葉を借りた作者のメッセージもしっかり盛り込まれていて、本当に素晴らしいです。
エンターテイメントのひとつの頂点といってもいい小説だと私は思うのですが。
続編もあるし、映画にもなっているし、そちらも気になります。

内容★★★★★




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2010/02/22 (Mon) 14:25

新潮文庫
2005年4月

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。


交通整理が上手いですね。
下手をすれば混乱しかねない登場人物・出来事を、わかりやすく描いている構成力と文章力には驚きです。
また、「重力ピエロ」にも登場していた黒澤さんがこちらにも出ていたのが、私にはうれしかったです。
テーマとかは、あまり深くない気はしますが、読んでいる間楽しめることは間違いないです。

映画にもなっているようですが、こちらはあまり評判が良くないようなので、今のところ観る予定はありません。

内容★★★★




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2009/10/23 (Fri) 10:50

2003年4月

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。


今まで読んだことのない、不思議な感覚の小説でした。
テーマがテーマだけに、暗く沈みがちなところを明るく持っていっているのが素晴らしかったです。
そして、深刻なことを明るくいえる、その強さの尊さを教えられたような気がします。

私は、これは推理小説とは位置付けていません。
そんなジャンルで括ることはできないと思います。
父、春、黒澤さん…。
魅力的な登場人物が織りなすこの物語は、この作者にしかできないのではないでしょうか。
伊坂さんの書いた本、すべて読んでみたいですね。

映画化もされているようです。
どうなんでしょうか。機会があれば観てみるつもりです。

内容★★★★




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2009/09/28 (Mon) 11:33

角川文庫
2007年6月

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに―「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。


漫画「魔王 ジュブナイルリミックス」にも蝉や槿などのキャラクターが登場するため、私にとってはかなり親近感のわく小説でした。
この小説の醍醐味は、なんといっても登場人物でしょう。
かなり個性的で覚え易いキャラが多数登場します。
私個人としては、槿ファミリーがかなり気に入っていたので、あの結末は寂しかったです。

全体的に軽いタッチで描かれているため、内容や会話には相当に恐ろしいことが含まれているにも係わらず、暗くどんよりとした感じはなかったです。
それがこの小説のよさでもあり、欠点であるのかもしれません。
この点でこの小説の好みは別れそうな気がします。

コミック化もされていて、しかも内容が若干違うらしく、気になるところです。

内容★★★★






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