2010/02/22 (Mon) 14:25
新潮文庫
2005年4月
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
交通整理が上手いですね。
下手をすれば混乱しかねない登場人物・出来事を、わかりやすく描いている構成力と文章力には驚きです。
また、「重力ピエロ」にも登場していた黒澤さんがこちらにも出ていたのが、私にはうれしかったです。
テーマとかは、あまり深くない気はしますが、読んでいる間楽しめることは間違いないです。
映画にもなっているようですが、こちらはあまり評判が良くないようなので、今のところ観る予定はありません。
内容★★★★
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