2010/04/01 (Thu) 11:39
2005
監督:ラース・フォン・トリアー
出演者:ブライス・ダラス・ハワード、ウィレム・デフォー、イザック・ド・バンコレ、ダニー・グローヴァー、ジェレミー・デイヴィス
原題:Manderlay
上映時間 139分
製作国:デンマーク、スウェーデン、オランダ、フランス、ドイツ、イギリス
舞台は1933年、アメリカ南部の大農園、マンダレイ。「こんな町さえなければ、世界はもう少しましになるわ」という言葉を残し、焼き払ったドッグヴィルの町を去ったグレースと父親たちは新たな居住地を求めるうちに、アメリカ南部の奥深く、荒野に広がるマンダレイの大農園へと辿り着く。ここは70年も昔に廃止された黒人奴隷制度が存続しているかのような土地。マンダレイのありさまを見て“奴隷を作り上げたのは私たち白人。彼らへ対して責任を取らなくては”という使命感に駆り立たれたグレースは、父親の制止を振り切り、マンダレイの改革に取り組み始める…。
「ドッグヴィル」に続く「アメリカ3部作」の2作目。
今回も演劇のようなセットだけのスタジオだけの撮影で、野外の風景などは一切なしで、ナレーションと小分けした章立てになっっています。
グレース役は、ニコール・キッドマンからブライス・ダラス・ハワードに変更。「スパイダーマン3」や「ターミネーター4」などにも出演していますが、ニコール・キッドマンと比べるとやや印象が薄いかもしれません。しかし、グレース役で考えると、ブライス・ダラス・ハワードのほうがしっくりくるような気がしないでもないです。
今回は奴隷制度を中心に、いろいろな問題点を浮き彫りにします。
正義の押し売りで、民主化(多数決、契約制度など)させられる黒人。
望んでいない急激な変化、人の性格の分類、無意識での人種差別などなど、今回もいろいろ考えさせられる映画でした。
一番印象に残っているのは、黒人の見分けがつかずに人違いをしたグレースの気まずいシーンでした。
第3作目(最終章)もとっても気になるのですが、無期限延期だとか…。
残念です。
内容★★★★
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