2011/01/24 (Mon) 11:14
サンマーク出版
2010年11月
主人公・秋月和也は熊本県内の高校に通う17歳。 ひょんなことからついてしまった小さなウソが原因で、単身、ディズニーランドへと行く羽目になる。 ところが、不運が重なったことから最終便の飛行機に乗り遅れてしまう和也。 所持金は3400円。 「どうやって熊本まで帰ればいいんだ……」。 途方に暮れる彼に「おい! 若者」と声をかけたのは、空港内の土産物売場で働く1人のおばさんだった――。 人生を考え始めた高校生に大人たちが語りかける、あたりまえだけどキラリと光った珠玉の言葉。 誰の人生にも起こりうる出来事から物語をつむぐ名手、ベストセラー作家の喜多川泰がお届けする感動の物語。 “この物語では、一人の若者が旅を通じていわゆる普通の人たちと出会い、その人たちの日常に触れながら、自分の日常を見直す機会を得ます。その中で彼は同時に「生きる力」についても学んでいきます。 思えば僕たちの人生も同じです。 予定通りに行かないことの連続。その中で起こる愛すべき人たちとの出会い、そして別れ。その繰り返しの中での気づき。 この本によって、積極的に人との出会いを求めて行動し、そして、生まれながら備わっている「生きる力」を磨こうとする人がひとりでも増えるきっかけになれば、著者としてこれ以上嬉しいことはありません。”(「あとがき」より)
随所に素晴らしい言葉が散りばめられています。
素直で判りやすい文体とストーリーで、人としてどう生きていくべきかを易しく学ぶことが出来ます。
ここまで明快にストレートに小説を書くことのできる喜多川さんはやはりさすがです。
もやもやとすることは一切ないし、読後も爽やかです。
もっと若いときにこういう本に出会えてたらなぁ、なんてため息が出ちゃいますが、よくよく考えてみると、そのときの私が受け入れたかどうかははなはだ疑問ですね。
とにかく、万人にお薦めできる素晴らしい本です。
内容★★★★★
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