2011/07/04 (Mon) 10:18
新潮社
2011年5月
海辺に住む不思議な女性と女子高生の、切なくも幸せな出会い―。嬉しいのに涙が出て、傷ついても信じてみたい。自分にそんな感情があることを、初めて知ったあの日。こんなに大事な想い出も、人は忘れてしまうもの?毎日が特別だったあの頃が、記憶の海からよみがえる。
まず、設定がいいですね。
「おもいで質屋」を営む、海辺に住む魔法使い。
でもロマンチックな感じは最初だけで、徐々に訪れる子供たちの苦味が明らかになってきて、ただのファンタジーではないことに気づきます。
想い出、記憶。
楽しいもの、つらいもの。
覚えているものもあれば、忘れているものもあります。
どちらであれ、それがいかに大切であるかを教えられました。
人の心って考えれば考えるほど不思議ですね。
切なく、それでいて爽やかな物語でした。
内容★★★★★
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